アリィ・スナイパー

『コンタクト』と呼ばれるＡＲ技術が発達した世界。人々は『コンタクト』による快楽を享受していた。
かつて国連により打ち上げられた攻撃要塞が暴走し、世界中を破壊した。秋津の国もその例外ではなかった。その反動で起きた急速な復興により、『コンタクト』は秋津の国の人口のうち９８％に行き渡った。
都市国家のように群立する『街』。企業が立ち上げたもの、一個人が運営するもの、議会制をとるもの。法支配が行き届かなくなった秋津の国の東半分は、『街』ごとに特色を持ち、市民を抱え、生活していた。『街』はひとつとして同じ文化を持たないが、一つだけ共通している風習があった。それは、「市民でない者は守らない」ということ。
これは、『街』からあぶれた、一人のアリィ・スナイパー【路地裏の狙撃手】の物語。

「マグネット」にて同作品を投稿しています。