創作七転八倒ダイアリー

rainy

ある日、突然、異世界が降臨した

 現代小説ばかりずっと書いていたワタクシに、ある日突然、異世界ファンタジーが降臨した!!! 大長編小説の冒頭からラストまでが、ほんの数日の間に次々に浮かんできたのである! それはそれは、まるで、死を前にした人間が見るという人生の走馬燈のように……。

(オオオオオ! こりゃ書かなくちゃ!)

 とシャーペンを取った。(ハイ、ワタクシ作品の第一稿はルーズリーフにシャーペンで書くという超絶アナログ人間です)……しかし、書けない。冒頭、少年が橋を渡って学校から自分の家に帰るシーン。村の様子が書けない。一行、どころか一語も。

 はい、ワタクシ、書こうとしてるのが、「東南アジア風ファンタジー」なんですけど、書こうとしている舞台が、熱帯雨林気候で森があって川があって人々が高床式の家に住んでる……というざっくりしたイメージしか無いわけです。目の前の走馬燈はめっちゃピンボケでした。しかも、書こうとしてるのは現代じゃなくて、100年位前な感じなんですね。橋渡ろうとしていた少年がどんな格好をしているのか、すら書けない……。(上半身裸、ありなのか?)


 「分かんない世界書こうとするな、アホ!」って言われるかもしれない。でもねぇ、そんじゃドラゴンとか古城とか騎士とか聖杯とか姫とかフェアリーとか出てくるヨーロッパ風ファンタジー書いてる人、みんなヨーロッパ行ったことがあるんでしょうか? そんなことないですよねえ。

 書くよりもまず、世界を構築しなきゃ! って思い立って、構築し始めました。ルーズリーフ開いて。ところが……。

 ……あのう、皆さん、ファンタジー書いてるみなさん、異世界の地図とかも描いてるんでしょうか……。ワタクシ気が遠くなりそうなんですが。

 最近、書店を覗いたら、異世界ファンタジーやゲームクリエイター向けに、「世界構築辞典」みたいな参考図書がいろいろ出てますよね。でも、ワタクシが書こうとしているのは東南アジア風の世界ですから。

 それで、なんでまた東南アジア風のファンタジーを書きたくなったかっていうと、以前ワタクシがボランティアをしていた外国人のための日本語教室で、フィリピンから来た少年が、実家におばけが出た話をえらく熱心にしてくれたんです。「おおスゲエ! あの辺りって今でも妖怪や精霊が出て来る世界なんだな~」って思いました。それで、あの辺の雰囲気を舞台にした妖怪使いの子供達の話を書いてみたいってモーレツに思うようになったんです。

 参考になる小説無いかな~って探したんですけど、意外とないんですねえこれが。アジアンファンタジーでも和風ファンタジー、中華風ファンタジーはすごく豊富に出てるのに。

 参考になりそうな本、とか映画とか、ご存じの方いらっしゃいませんか? ご存じの方、ぜひぜひ教えてください!

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