ついに来た!! 東南アジア系ファンタジー! 「ラーヤと龍の王国」
現在執筆中の「アジェンナ国物語」は東南アジア風なイメージの世界観で描いているので、執筆に当たって参考になる作品をかなり探しました。でも、この地域を舞台にしたファンタジー、もう、本当に見つからないんです!
(なんでじゃ~! 文化も風土も多彩。お化けや精霊を信じている人の割合も多いし、ファンタジー書きたい人には絶対魅力的な場所なのに~!)
と歯ぎしりする思いでした。
ところが……。来ました。ついに来ましたよ!
「ラーヤと龍の王国」。しかもディズニーじゃないですか! ディズニーなのに何でこんなに話題になってないんだか?「アナ雪」との差は何!? 特にディズニーファンでもないワタクシなんて、つい二週間位前に知ったんです。CMをチラッと見て、
「……ん?」
とある予感を感じ、調べてみたところ……ガチですよ! すごい本格的なやつ! さっそく初日に見に行っちゃいました。
CMとのギャップは何! テレビCMが残念過ぎます。 これ、好きな人には全然訴求力無いでしょ。
もう、超ワタクシ好みのやつです。インドネシアのワヤンみたいなオープニングから、タイ映画っぽいちょっと暗めなシーンが続いて、しょっぱなからアドレナリン出まくりでした。
「マッハ!!!」や「トム・ヤム・クン」、「チョコレート・ファイター」といったムエタイアクション映画風の格闘シーンも多く、水や街や森など、まさにワタクシが小説で描きたい世界です!!(うう、しかし、文章に出来ん…)。ヒロインも、ディズニーには珍しい孤高の戦士で、めっちゃカッコいい。(私の小説の登場人物の一人と容姿とイメージがかぶるんだな…)。
好みで言えば「アナ雪」の百倍好き。クオリティも「アナ雪」以上だと思います。全然話題になってなくて、勿体ない!
キャラ設定で面白いのは、主人公や敵方の戦士、龍、国をまとめる冷徹な首長、などがいずれも「女」であるのに対し、赤ちゃん好きなおっさんや料理上手な少年、平和主義者のお父さんが出て来る所。旧来のジェンダー観を覆えそうとする近頃の映画、ドラマのキャラ設定が時にあざとく感じる事もあるけれど、この作品では自然に受け止められました。それは東南アジアにヒントを得たキャラだから、というのもあると思います。タイの知人のお母さんは会社経営者。フィリピンから出稼ぎに来た女性が一家を支えていたり、ベトナム戦争では女性も戦士として闘ったり、とにかく女性が強い土地柄というイメージがありますね。
ストーリーもいいです。2時間弱の話なので急ぎ足ではありますが、キャラクターの考えや行動の背景がきちんと描かれています。
「信じる事の大切さ」というテーマはナイーブに過ぎる感じがしますが、「信じた相手に裏切られる」という事から物語が始まり、それでも一歩前に進む事が大切、というテーマに行き着く所は十分納得出来る運びでした。
カクヨムでファンタジー書いているような人は「これ、好き~!!」って思う人多いんじゃないかなあ。
大満足で家に帰りまさした。
ハイ、そして全然執筆の方は進みません…。
教訓 参考になりそうないい作品を見たり読んだりしたからってすぐにいい作品が書けるわけではない。
まあ、また地道にノートに向かうより他無いようです。
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