登場人物の誕生日、血液型、身長体重……決めますか?

よくマンガのキャラクター紹介見てると、誕生日に血液型、身長体重、果てはスリーサイズなんて書いてあったりしますよね。

すごいなあ! ……しかしここまで決める必要ある? ……て思ってました。


ワタクシ、キャラの体格はすごく大事な要素だと思ってまして、大柄か小柄か、太っているか痩せているか、髪や目の色は……といった所は決めます。ただ、何cmとか数字までは設定しません。(ワタクシのキャラはだいたい太ったり痩せたり身長伸びたり変化しますから)


しかし、最近ツイッターで「炭治郎誕生日おめでとう!」などと盛り上がっているのを見て、「なるほど、キャラの誕生日が決まっているのはファンが誕生日を祝って盛り上がるためか」と、思い至りました。


ワタクシも、自分の小説のファン。キャラの誕生日を決めてお祝いしてみたくなりました! !

なんせ、自分の誕生日なんて、もはやちっとも楽しくありません。そういう年齢です!自分の誕生日の代わりに「ヒサリ先生おめでとう!」「マルおめでとう!」とかやって楽しみたい……。

こう思いつつ、(いつがいいかな~、決まったらマルの誕生日にお祝いにタイ料理でも食べに行くかなあ~)なーんて考えていた時……ふと思ったのです!


アジェンナ国の暦は我々のと同じ太陽暦な使ってんのか……!??


不覚にも舞台となった国の暦を考えていなかったとは! さっそく、アジェンナ国のモデルとなった東南アジア圏について考えてみました。仏暦を使う国あればイスラム暦使う国あり……。しかしアジェンナは精霊信仰の世界に近いんだけど、そういう世界の暦ってどうなってんの……???

頭を抱えたワタクシ。しかし、いやまてよ!?

アジェンナは植民地支配下にあるから、宗主国のカサンやかつての宗主国ピッポニアの暦が流通していると考えていいのでは? ……というか、そういう事にしてしまう!

ピッポニアは西洋的なイメージなので、グレゴリオ暦に近い物を使っていると考えられる。一方カサンのモデルは中国や日本といった東洋。日本も明治時代にはグレゴリオ暦が導入されていた模様。では中国はどうよ??と、Wikipediaで調べているうちに、私の頭の中はプッツンしてしまいました。

(もういい! カサン帝国もその支配下のアジェンナ国もグレゴリオ暦を使っている、ということにする!)


我々の暦と同じようなのを使ってる、としてさ~て、これでキャラの誕生日決められる! て思ったんですが……。ここに至って、ワタクシの胸に新たな疑問が沸き起こりました。

(こいつら、自分の誕生日なんか知ってるのか……?)

ヒサリ先生はまあ知っているとしましょう。しかし貧しい僻地の村の子ども達は、自分の誕生日どころか生まれ年も知らないのが普通じゃないか?

それで悩むこと数時間。まあ、マルの母親は貧乏だけどカレンダー持ってたか? 市場で手に入れたか? うーん、微妙な所だ……と考えているうちに時間ばかりが過ぎて行く……。

結局、誕生日は決められず!


血液型についても同様に、悩んでしまいました。どうやら聞いた話によると、A・O・B・AB型がまんべんなくいる民族は少数派らしい。世界にはほとんどO型ばかりという民族もいれば、欧州はB型が少ないというではないか!

そんな訳で、モデルである東南アジア圏の血液型分布を調べてみたんですが、いや待てよ、欧州がモデルであるピッポニアの血を引くマルはどうなんだ、などと考えているうちに、またまた頭がパンクしそうになっちまいました。そんなわけでこちらも決められず……。


小説を書いている皆様は、キャラの誕生日、血液型、身長体重、決めますか? 決めるとしたら、どのようにして?


ワタクシ、結局決める事が出来なかったんですが、色々考えて分かった事があります。特に異世界ファンタジーの場合、キャラの誕生日、血液型、身長体重スリーサイズなんかを決める事が、より世界を詳細に設定するきっかけになる、という事ですね。

「カサン帝国ではグレゴリオ暦のような物が用いられていて植民地アジェンナでもそれが流通している」これだけ決める事が出来ただけでもまあ良かったとしましょう。


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