第35話 これからの対策
翌日のミミズの魔物の退治はサービスエリアの工事関係のオートマタだけで行ってもらうことにした。
私がいなくなってからの準備だ。
そしてその様子を私は観察している。
一日退治の作業を行った結果10か所で62匹のミミズの魔物を退治した。
数が多いなというのが感想だ。
ただし、アシノコ湿原の北側では魔物の大きさが南側より半分ぐらいとかなり小さくなってきている。
昨日退治した場所でも誘因を行ったが2匹と数が少ないが退治した。
かなり行動範囲広いようだ。
この事から継続的に電気走性を利用した誘因とマイクロ波での討伐を継続的におこなう必要があるという結論に至った。
オートマタも退治の仕方を覚えてくれた。
退治を彼らに任せても問題はなさそうだ。
夕方、アシノコサービスエリアに戻ると本部から予備の電源車とマイクロ波発生装置とアンテナが届いていた。
これらを使って車両修理工場でオートマタに手伝ってもらってミミズの魔物退治の専用車両を作った。
電極の設置もアームを伸ばして自動的に行えて車中の防御やマイクロ波の発射も簡単に行えるようにした。
無限軌道を使って湿原の中にも入って行ける。
仮眠をとりながら翌朝までには完成させることができた。
そしてアシノコ湿原の西側には集落もないが道もない。
そして気をつけないと湿原東側の集落の方に向けてマイクロ波を発射することになる。
距離的に無害だとは思うが集落方向には向けないように注意した。
ミミズの魔物退治の専用車両を使ったミミズの魔物退治も順調に行うことができた。
オートマタも専用車両の操作をすぐに完全にこなしてくれた。
午後からはハコダ代官とも会ってこれからの対策を話し合う。
今回は退治に特化した応急的な対策を講じたが何故このような魔物が急に発生したのかを調べなくてはいけない。
根本的な対策を行わないといけない。
そのことを退治と並行して代官の方でも行うようにお願いした。
あとは任せて明日出発することになった。
「タカシさんありがとうございました」
「どういたしまして」
「報酬以外にお礼というものがこれがいいかはわからないのですが『賢者システム』内で気を付けた方がいい事と気を付けるべき相手について教えますよ」
極秘資料をもらった。
なかなか『賢者システム』内も大変だ。
「これは助かります。ありがとうございます」
「何かあればいつでも協力します。ご連絡ください。それからぜひヨコハマ王国国王とお会いしてください。必ずやタカシさんにとって有益な出会いになると思います」
国王への紹介状が渡された。
そういう事もあり明日は出発できることになった。
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