崩紫(なぎしば)と読みます。 主にオスマン帝国、サファヴィー朝などを舞台とした歴史小説を書きます。 代表作は『羅針盤は北を指さない』のような気がします。 …
少女が若者に「背負わせた」もの。少女が呪いのように「背負う」もの。それらは絡み合う蛇の如く運命に蔓延って、解かれる術はないのでしょうか。白い肌に絹の黒髪。寒牡丹を思わせる美しき少女。いかに…続きを読む
古き良き時代の風情と情緒が丁寧に描かれているこの短編は、一種の毒を孕んでいるように思います。ヒロインの鬼気迫る豹変と、一夜にして失う「穢れなき思い出」。その余韻に浸る事も許さないような、冷たい…続きを読む
「あたしを連れて逃げて」と囁くお嬢様。その手を引いて闇をくぐる庭師の少年。 駆け落ちするふたりの行く手には何が待ち受けているのか? 短編ですが、明治大正のころを彷彿させる物語の舞台、全体に漂…続きを読む
浮世から隔てられた山の中にひっそりと佇む旧家。そこに出入りする庭師の弟子・利吉は、美しい令嬢・聡子に密かな恋心を抱くようになります。でも、それは叶わぬ恋。ところが、聡子が十八歳になり、縁談が決まった…続きを読む
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