02_04_01:シーンバックログの作成

 さて、執筆の前段です。

 この手順を踏むと非常に円滑に事が進みますので、もう少し我慢いただければと思います。


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 扱うレベル : 目先の目標。いまキャラクターが直面している状況

 詳細の粒度 : シーン。つまり投稿単位。

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また関係するロールは次のとおりです。

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  ・管理者(Administrator)

  ・作者(Writer)

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 読者が消えました。読者のために書くのは勿論ですが、既に制作サイドに移行したため消えた形です。

 このフェイズでは実際のタスクを切るための枠を作る作業となります。


 まずチャプター・バックログが示すイベントリスト、つまりタイムラインから優先度の高いイベントをピックアップします。

 基本的には時系列ごとに上から処理します。


 時間的猶予があるならどこから書いてもかまいませんが……イベントフラグの脳内管理が面倒なので、やはり上からやったほうが効率は良いでしょう。



 ピックアップしたイベントは別のテキストファイルにコピーして保存してください。

 その下に以下のような表を切り出します。


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  ・構成管理票マイクロ・プロット

   ├登場キャラクター一覧

   ├登場施設一覧

   └開始/終了条件票

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 この一枚を作成することで、作成執筆単位がついに完成します。

 それぞれ見ていきましょう。


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構成管理票マイクロ・プロット

 構成管理ではありません。


 あくまで執筆単位の参考文献としての位置づけです。

 既に『いつ』『どこの地域で』は確定しているので、


 『どこで』  ⇔ 登場施設一覧

 『誰が』   ⇔ 登場キャラクター一覧

 『何を』   ⇔ 構成管理票

 『どうした』 ⇔ 開始/終了条件票


 以上が確定すれば良いわけです。


 なので、箇条書きで必要事項を資料からピックアップしましょう。

 例えば次のようなメモ帳を私は作成しています


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  いつ:昼・雷雨

  どこ:おじいさん家

  だれ:おじいさん、おばあさん、ももたろう

  開始:深刻な桃太郎が相談する

  終了:旅立ちについて了解を得る。

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 地域がわかるので、天候を示せばだいたい状況がわかります。

 場所はその地域中の施設なので、詳細は資料を見に行きます。

 誰彼もキャラクターシートが用意されていますから、参照すれば口調なども思い出せます。

 開始・終了は『シーンの入り』と『シーン終了までに達成すべきこと』です。

 特に終了条件は『シーンの終わり方』に近似しますが、そのものではない点に注意してください。


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 なおシーンバックログはログとして別に分割したファイルに残しておいたほうが良いでしょう。

 出来ましたら次へと進みます。

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