長編書きの為の連載フレームワーク提案

02_03_01:ネタだし

　初期フェイズ、思いつきの段階です。

　既に『どういう方向性にするかー』というのはざっくり決まっているはずです。

　ピンチになるとか、無双するとか。

　グローバル・プロットがそれを示しています。

　つまり前提となる資料が存在するのです。

　よって以下の遵守に注意してください。

＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝

　・世界観を守ること。

　・チャプターの主人公をもうけること。

　・チャプター主人公はチャプター内で必ず成長すること。

　・メインストリームに関わるイベントを設けること

　・主人公はそれに呼応して成長すること。

　・事件は必ず主人公達自ら、あるいはその手管で解決されること。

　　・解決されない場合の想定もすること。

　　・解決した場合の影響を考えること。

＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝

　では具体的にそれをどうやって表現するのか。

　この時点で作成する資料は以下３点です。

－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－

　　・ブックイメージメモ

　　・イベントメモ

　　・シークレットメモ

－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－

　またしてもメモです。

　以前はメモ帳等使いましたが、ブレインストーミングなんか導入してもいいですね。

　所謂『連想法』てなもんです。

　ではそれぞれで何を記載してあるべきか、説明しましょう。

＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝

【ブックイメージメモ】

　物語を作る動機、及び全体のイメージです。

　『今回はバトルメイン』『日常主体にしよう』『ド外道しか出さない』とかそんな感じです。

　つまり『メインストリーム中のサブストリーム』を定義します。

　ここでは思いつきをガンガン書いていきます。

　私の場合、テキストで『タブを用いたブレインストリーミング』をしています。

　例えば次のような形です。

　#######################

　全体はおとぎの国を巡る話

　今回はバトルモノ

　　　鬼退治とか→桃太郎

　　　　　そのままだとつまらんので何か添付したい

　　　　　　　SF？＞サイバネティックモモタロ。コワイ。

　　　　　　　ファンタジー＞そもそもファンタジーではある。

　　　　　　　指輪物語的な置換はあり？

　　　　　　　大正浪漫でとかどうか。

　　　　　　　　　喫茶タケトリ的な。→もうライダーなのでは。

　　　金太郎→OSUMOU重点

　#######################

　こんな感じでイメージを取りまとめ、固めていきます。

　ただし個々で決めるべきことが３つあります。

　　１．どのように始まる。

　　２．どこにたどり着く。

　　３．この結果、メインストリームにどのように影響する。

　チャプターの物語は大きな流れの中にあります。

　なのでこの３点は必ず抑えるようにしましょう。

【イベントメモ】

　グローバル・プロットと同じように、イベントを切ります。

　発生させたいメモをガシガシ書いていく形です。

　ただし内容は詳しすぎず簡潔すぎず。

　『タイトル』と『３行程度の説明』にとどめておきましょう。

　#######################

　　・タイトル：

　　　・概要１：

　　　・概要２：

　　　・概要３：

　#######################

　詳しく書こうとするといつまでも終わりませんからね。

【シークレットメモ】

　流れにおける最大の秘密を決めておきます。

　これは物語の『始まり』と『終わり』、及び『テーマ』に強くひも付きます。

　逆に言えばこのメモの内容をクリアせずして物語は終わらないのです。

　なので明確に記しましょう。

　書き方はご自由に。

　イベントメモに挟んでもいいし、別紙に挟んでも良い。

　ただし『わかるように』『見逃すことのないように』注意してください。

＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝

　此処までできたら、次のフェイズへと進みましょう！