長編書きの為の連載フレームワーク提案

02_02_01:全体バックログの作成

　さて、全体バックログたる『グローバル・プロット』の作成です。

　再度この『グローバル・プロット』でのやるべきリスト（バックログ）のおさらいをしましょう。

＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝

　扱うレベル　：　超目標、物語そのものが満たすべき目標。

　詳細の粒度　：　ストーリーそのもの。

＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝

また関係するロールは次のとおりです。

＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝

　　・読者(Reader&Producer)

　　・管理者(Administrator)

＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝

　作者(Writer)が入らないのは『実際の執筆』に入らないためです。

　このフェイズが担うのは、『完成形の共有』です。

　魔王勇者ものなら、魔王を討伐。

　復讐物なら、復讐の完遂。

　ハーレムモノなら、円満なハーレムちゅっちゅ。

　こうした『描きたい要素』をリストアップし管理するのが目的です。

　実施するには４つの段階（フェイズ）を乗り越える必要があります。

－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－

　　１．ネタだし

　　２．作業領域確保

　　３．全体構成管理書（グローバル・プロット）の作成

　　４．設定資料作成

－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－

＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝

【１．ネタだし】

　溢れる情熱が止まらない？　よろしい、ぶちまけろ！

　つまりそういうフェイズです。

　作成資料は以下２点です。

　　・企画メモ

　　・初期イメージメモ

【２．作業領域確保】

　良い執筆には良い場所を作る必要があります。

　物理的にも、論理的にも制作環境を整えましょう。

　まずは形から？　良いじゃないですか、雰囲気が出て盛り上がりますよ。

　作成資料はありませんが、環境整備についての要点がいくつかあります。

【３．全体構成管理書（グローバル・プロット）の作成】

　全体を構成するプロットを作成します。

　アーキテクチャは色々ありますので、あなたに合ったスタイルの仕組みを利用してください。

　というか海千山千ありすぎなんですよね。

　作成資料は以下２点です。

　　・全体構成管理書（グローバル・プロット）

　　・マスタースケジュール

【４．設定資料作成】

　制作にあたり必要となる資料を作成します。

　この時点では作成のみ行うものもありますが、どれも重要であることには代わりありません。

　面倒ならどっかから取ってきてもいいでしょう。私ならそうします。

　作成資料は以下８点です。

　　・メインキャラクター設定書

　　・イベントメモ

　　・シークレットメモ

　　・全体タイムライン

　　・世界観設定資料

　　・単語帳

　　・アイテム設定書

　　・課題管理表

＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝

　ではフェイズごとに作業を見ていきましょう。