02_02_03:作業領域確保

 さて、あなたは文字を書く人間です。

 では果たして『』は整っていますか?


 Web作家ならノートPC1台にネット環境があれば事足ります。

 実筆なら紙と鉛筆があれば書けないことはない。



 じゃあそれでいいかと言われると、やはり十全とは言えません。



 『文章を書く』という環境は明確に用意した方がいいです。

 その場に居る事実が、脳を執筆モードに自動的に切り替えてくれますからね。


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  1.ハードウェアについて

  2.ソフトウェアについて

  3.場の整理について

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 大別するとこの3つになります。


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【1.ハードウェアについて】

 物書きや絵描きの人なら道具に拘る……というのはあながち間違いではありません。


 大別すると5つの道具を導入すると捗るかと思います。


 ①キーボード

  メカニカルキーボードを

  理由は1つ、打鍵感が為です。

  長く使うものなら気持ちよく仕事ができる道具を選ぶべきです。


  少なくとも付属のゴム反動や、パンタグラフ式より爽快感が異なります。


  ただ税込みで12000円前後かかるのが玉に瑕ですが……。

  打鍵している自分がです。


  なお初心者は赤or茶軸か青軸を勧めますが、音が煩いので気をつけてください。



 ②椅子

  これはよく言われますね。

  いい椅子を使って執筆すべきと言うのは多く言われます。

  大体10万前後のものと言われるのですが……ご家庭によっては厳しいでしょう。


  基本は姿勢よく執筆できる環境が望ましい。

  なので、低反発素材の座布団なんかは最低でも導入することを勧めます。


  あと合皮で革張りした椅子はおすすめしません。

  5年くらいするとベリベリに剥がれて掃除が死ぬほど大変です。


  また椅子を使う床はフローリングに直ではなく、必ずマットを敷きましょう。

  私の場合、椅子の主軸が貫通して床をガリガリ削ってました。泣ける。


  そうでなくともキャスターは床を傷つけるので、

  必ずマットを敷いて椅子を運用しましょう。



 ③ディスプレイ

  でかい方がいいです。

  また、デュアルディスプレイだと尚良し。


  これは調べ物や資料を見つつ書く関係上大変役立ちます。


  デュアルディスプレイについては、興味を引くもの端に追いやるTwitterとか動画とか他、

  調べ物を置く領域を広げることにもつながります。


  私は横起きメインに、縦起きサブの構成でやってます。

  見た目も要塞みたいで格好いい作業場ですよ!



 ④ブルーレイ対応メガネ

  やはり目疲れに効きますが、眼鏡をかけない人はこれで疲れが来るかもしれません。

  つまりは……適度に休めってことですね。


  何にせよ効果はあるので、なるべくの導入を勧めます。

  目疲れが大敵ですからね。


  ちなみに私は視力が1.5から0.8に激下がりしました。

  視力大事です……。



 ⑤タイマー

  つまりチャイムです。

  集中して作業し続けると、いつまでたっても休憩を取らないこともザラです。

  故に、一定タイミングで一息いれるするタイミングを設けましょう。


  集中力は永続しませんから、コンスタントに続けるためにもオススメです。

  また具体的な作業時間割り出しにも使えるのでおすすめですよ。


  もちろんお手元のスマホ、あるいはガラケーのタイマーアプリで十分です。



【2.ソフトウェアについて】

 いわゆる執筆用のソフトウェアです。

 これは好き好きですが、執筆スタイルにより利点が異なります。


 ①自宅で書きたい人

  一太郎を強く勧めます。

  最強の日本語入力ソフトの名は伊達ではありません。

  今の機能見るとすごいですよ?


  関西弁とかサポートしてます。びっくりですよね……。


  ただお値段高めで8000円〜16000円となります。

  学生さんはアカデミック版が買えるのでそちらでどうぞ。


  お財布と相談してくださいね。



 ②無料でやりたい or どこでも書きたい人

  Evernoteか、GoogleDriveを勧めます。

  スマートフォンユーザならどこでもいつでもすぐ使えます。


  これの利点はマルチプラットフォームである事です!


  スマホで書いた文章を、何もせずPC上でも操作できる。

  これは大きな利点です。


  私は最終的な推敲はPCでやりますが、40万文字は打ってます。



 ③日本語入力ツール

  できればAtoc、次点でGoogleIME。

  まあ好きなの使ってください。


  Atocの補正力は侮れませんが、妥協するならGoogleIMEでいいです。


  標準のIMEが好きならそれでも結構、こればっかりは好みによります。

  私の場合、仕事がIT関係でGoogle日本語入力使うのでこっちにしてます。


  つまり普段使いの延長 、慣れた道具が一番ってことですね。



 ④テキストエディターについて 

  執筆ツールもいいですが、テキストエディターの導入も勧めます。

  なぜかといえば、文字の静的な処理に向くからですね。


  特に全角、半角スペースが視覚化されるので駆逐しやすいです。


  また元々文字打ち用のソフトなので、超軽量という利点があります。

  全てText形式で確保しておけば、Grep検索ですぐ探せますしね。


  アドオン入れるの面倒臭い人はサクラエディタ。

  自分でカスタムしたい人はTeraPad。

  一話単位での管理になりますが、ArtOfWorksなんてのもありますよ。



 ⑤資料、設定のまとめについて

  アウトラインプロセッサの導入はありです。

  とはいえ、タブ字下げを使えばテキストでできない訳ではない。


  少なくとも検索性の良いものを選びましょう。


  因みに私はGoogleDriveのスプレッドシートを使っています。

  グローバル検索でヒットしやすいし、カテゴリ分気をつければ問題ありません。

  またスマホで軽く参照できるのも利点です。



【3.場の整理について】

 部屋の掃除、お片付け。ちゃんとしていますか?


 きったない環境では執筆はおろか、


 きっちりとは言いませんが、お客を招ける程度の整理整頓はしときましょう。


 整理されると、必要資料の在り処も一目瞭然。

 また目に入る情報、脳が気を使う領域が減るので執筆に対する集中度が違います。


 またコーヒー紅茶緑茶を飲みながら、という場合も同じです。

 カップの置き場に困ったり、何かに引っ掛けてキーボードにぶちまけたり。


 そうしたケアレスミスを減らす為にもある程度綺麗さは必要です。



 また整った環境は脳に『これから書く!』という事を学習させます。

 4〜5日続ければ自然と執筆モードに体が動いてくれますよ!


 整理整頓、環境整備、ぜひおすすめです。


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 と言うわけでリアルの環境についてでした。

 もちろんすべて満たす必要はなく、というスタンスでも問題ありません。


 ようは机に向かうのをと思うための措置ですからね。


 では続けていきましょう。

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