花火のような君と、最後の夏

やり直したい過去、守りたかった大切なもの。夏が来て花火が上がるたびに思い出す切ない彼女との思い出ー。

人の死と言う事象を扱うときは気を使いますからね。
若い人の命の火を消すのは勇気のいることです。若い人に限らず死とは、その人の人生と言う軌跡を表すものだと思います。
繰り返す人生と言う軌跡を掘り下げることでもっと素晴らしい作品になると思います。頑張ってください。

花火が行われた夏祭りの日に少女が自殺し、そこから主人公は毎夜同じ夢を見る。
夢の中で少女は何を言いたかったのか？
一話ごとの文章量も丁度良い上に、読みだしたら止まりません！
是非読んでみてください！

夏祭りの日、玲奈は自殺した。
蒼太の夢の中で、そのシーンは何度も繰り返され、徐々に鮮明になっていく。
彼は彼女を助けようと、運命に抗い始める。

生への希望と絶望、運命への反抗と服従。

彼らはどのようなラストシーンを描くのか。

あの花火の一瞬に彼女は何を言おうとしたのか。
それを少年は夢の中で何度もループをしながら知ろうとしている。
たった一度の夏の記憶が永遠のものとして刻まれていくのが伝わった。
彼女はあの花火大会の夜に何を考え、夢の中で少年は何を知っていくのかが気になる作品です。