概要
過ぎ去った夏の匂いが心に染みる、せつないラブストーリーです・・・
夏美が3年ぶりに電話をかけてきた。
彼女はお見合いで出会った相手と、もうすぐ結婚するらしい。
僕たちは2人で海を見に行くことにする。
夏美にとって独身最後となるドライブのアクセルを僕は踏む・・・
彼女はお見合いで出会った相手と、もうすぐ結婚するらしい。
僕たちは2人で海を見に行くことにする。
夏美にとって独身最後となるドライブのアクセルを僕は踏む・・・
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!大人になった二人の再会は、夏の空のように高く澄み、そして息苦しい。
じっとりと息苦しい空気の先に広がるのは、虚しいほどに青く爽やかに広がる空。
そんな夏の刹那を切り取ったような、大人の掌編です。
学生時代、妹のように可愛がっていた後輩が「海が見たい」と訪ねてきたところから物語が始まります。
学生時代は互いに恋人もいて楽しい時間を過ごしていたが、それぞれの事情で別れを経験し、それぞれの思いを抱えながら大人になった二人。
触れ合うことで、学生時代やその後の後悔を思い出していく過程が、淡々とリアルに、胸に迫る描写を散りばめながら丁寧に描かれていきます。
しがらみや後悔を抱えながらも前に進んでいくことが大人になるということ。人生を歩んでいくということ。
そんな…続きを読む