適度な甘さが心地良い

 恋愛がメインの一つにある小説というと、過度にアマアマベタベタな場面に私は辟易することがある。
 ですがこの作品では情景的にも心情的にも適度・適切という言葉が相応しい内容でした。

 それは世界観や主人公レツィンの性格も影響してるでしょうが、それ以上に作者さんの語彙選択の妙を感じました。しっかりと考えられた語彙で、丁寧に描写されている。
 そのおかげで安心して主人公の心情に気持ちを重ねられる。

 また、ページ辺りの文字数でも読者への気遣いが感じられました。

 個人的にはコミックやアニメで観たい。きっとビジュアル的にも素敵な作品になる。そう確信できる作品です。

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