中華風ファンタジーって書きにくい印象がありますが、この物語は流れがとても上手いと思います。それほど甘ったるくはなく、とても読みやすかったです。
よろしくお願いします
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(276文字)
まず申し上げよう。自分が心の中に飼っている、単純極まりない作りの「少年漫画」脳は、ラストまでを読み、叫んだ。「なんじゃこりゃー!」と。そしてそれは、またたく間に後宮物語脳、歴史脳が塗りつぶしてい…続きを読む
北方のラゴ族の長の妹レツィンは、隣国・烏翠との盟約に基づき入宮することになった。まず光山府に入って宮廷作法などを習うことになったレツィンだが、烏翠の都に入ったとたん、この国で起きている血なまぐさい政…続きを読む
仮に、華朝の正史における烏翠伝を紐解くならば、この物語は、安陽公主による芝居がかった策謀の一端と記されるのだろうか。武官の父が粛清され、自身は布衣へ落とされた趙某の顛末など、わずか数十字で著さ…続きを読む
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