神様! 私の願いを叶えて、みたいな少女物語。ベースは恋愛物。

本作品は、異世界ファンタジーに分類されてますが、歴史・伝奇ジャンルで私が読んだ矢弦陸宏氏の「蒼海のライジングサン」、芝原岳彦氏の「ガレオン船と茶色い奴隷」に作品の雰囲気が似てます。
あっ! 異世界ファンタジーの条件は満たしてますよ。私自身が、年老いた所以か、歴史モノに食指を動かし易く、そんな人間にも楽しめる、と伝えたかっただけです。
出だしに登場する占い老婆がヒロインに未来を預言し、その通りに物語は帰着するのですが、「預言に挙がったアイツは誰?」と予想しながら読み進める点は少女モノの王道。(男の私も楽しめました)
場面々々の描写が凄く丁寧です。作中の世界観は、森薫先生のコミック「乙嫁語り」に通じます。
アレに似てる、コレに似てると書きましたが、本作品の個性は"消化と調和"かもしれません。アニメ「君の名は」が「オリジナルな要素は皆無だ」と一部の人から批評されつつも、誰もが名作だと思うのと似ているように感じます。

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