概要
立てば芍薬、座れば牡丹。謎追う姿ははいからさん。
立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花。そんな見目麗しい平成のお嬢さまである嬉野直生さんは、嬉野グループを統べる嬉野家の娘であり、そして唯一無二の僕の主君。
けれど彼女は、世が世ならはいからさんと呼ばれてしかるべきじゃじゃ馬さでもって、今日も今日とて校内を巡り歩く。
ひとつにはお嬢さんの愛するミステリーの登場人物の一人になるために。
ひとつにはその一心のあまり作り上げた〈さて部〉活動のために。
そしてひとつには、舟堂高校に伝わる、永遠の謎。
――――〈怪盗はいから〉を、捕まえるために。
「ペロッ。現場に残された謎の米粒……これはわたしの出番ね!」
「直生さん、お茶の稽古に遅れますよ」
名探偵志望のじゃじゃ馬お嬢様×苦労人お目付け役×謎の怪盗!?
学校に潜む〈日常の謎〉をめぐる、アオ
けれど彼女は、世が世ならはいからさんと呼ばれてしかるべきじゃじゃ馬さでもって、今日も今日とて校内を巡り歩く。
ひとつにはお嬢さんの愛するミステリーの登場人物の一人になるために。
ひとつにはその一心のあまり作り上げた〈さて部〉活動のために。
そしてひとつには、舟堂高校に伝わる、永遠の謎。
――――〈怪盗はいから〉を、捕まえるために。
「ペロッ。現場に残された謎の米粒……これはわたしの出番ね!」
「直生さん、お茶の稽古に遅れますよ」
名探偵志望のじゃじゃ馬お嬢様×苦労人お目付け役×謎の怪盗!?
学校に潜む〈日常の謎〉をめぐる、アオ
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!続編希望! 由緒正しき本物のお嬢様がひも解く青春のミステリー
主人公は、由緒正しき家のお嬢様・嬉野《うれしの》直生《すなお》と、彼女に使える少年、正之守《まさのもり》幸大《ゆきひろ》である。
本来なら、ヒロインを妄信的に好きor守る的な主人公は、私は好きじゃないのである。設定の不条理さにムカムカするからだ。
しかし、本編はそうはならなかった。理由は――彼の秘密にある。
ぜひご一読あれ! もし彼だったら、と思うと、ドキドキしますよ。
人が死なない、いわば「日常の謎」は、事件の派手さがないゆえに伏線と謎の収束の巧みさが勝負になる。本編はそのポイントを見事にクリアしているだけでなく、誰もが避けて通れない「青春の痛み」が色鮮やかに描かれているのだ。
続編…続きを読む