全てを与えられ、大切に守り育てられた縁子。そうではないと。苦悩し続ける縁子の心を思うと遣り切れない。怯え、妬み、愛し、苦しんだ先に、縁子が望んだこと。北山の空に遊ぶ子雀が、愛しい光を見つけることを願って止みません。
源氏物語のサイドストーリーです。本作品は紫の上目線の物語です。彼女の美しくも哀しい一生を本人が振り返り語ります。できることなら紫式部に読んでほしいと思ってしまうほどの作品です。源氏に登場する他の女人版も書かれています。どの作品もお勧めです。ぜひ手にとってみてください。
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