概要
口下手な彼女の日記帳
赤、青、黄……属する国によって血の色が異なる『世界』。
黄の大国『ストロヴェニチュア』から赤の帝国『リトラウルム』へと、武芸者として栄冠を掴もうと、ひとり発った少女「スーラ=トーラ」。目指そうとするのは、帝冠に並びたつ栄誉の儀典剣闘『絵画祭』である。
物語は彼女の思いの丈を、時々は綴った日記を軸として描かれる。
残された三年の時間の中でスーラが何を為すのか、それはこの『世界』の行く先とも深く繋がっていたのだが、それを知る者は今はまだ数少なかった――。
【登場人物】
*スーラ=トーラ
物語の主人公。誕生日と命日がふたつずつある。
物理的に冷たすぎる女。今は亡き人のためにがんばる自称十七歳。
*ロラン=ガナ
十八歳。三月七日生まれ。男性。
スーラのことが気になっている。無任所軍人な少尉さん
黄の大国『ストロヴェニチュア』から赤の帝国『リトラウルム』へと、武芸者として栄冠を掴もうと、ひとり発った少女「スーラ=トーラ」。目指そうとするのは、帝冠に並びたつ栄誉の儀典剣闘『絵画祭』である。
物語は彼女の思いの丈を、時々は綴った日記を軸として描かれる。
残された三年の時間の中でスーラが何を為すのか、それはこの『世界』の行く先とも深く繋がっていたのだが、それを知る者は今はまだ数少なかった――。
【登場人物】
*スーラ=トーラ
物語の主人公。誕生日と命日がふたつずつある。
物理的に冷たすぎる女。今は亡き人のためにがんばる自称十七歳。
*ロラン=ガナ
十八歳。三月七日生まれ。男性。
スーラのことが気になっている。無任所軍人な少尉さん
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!「色」をテーマにした難しい世界観
所属する国によって異なる三つの「色」を持つ世界に生きるファンタジックなお話。
特徴としては、作品の形式上、設定の把握が困難な事です。この点は分かりにくさでもあり、「読者が全てを知る必要はない」というのも真実であるように感じます。
いずれにせよ、設定開示の少ない序盤では読者は見守るしかないです。
繰り返し何度か読ませていただいてるのですが、
今の所、象徴的でありながら感情的な主人公の主観が美しい文章表現と相まって、読むたびに癖になります。
主人公の、一見おとなしめで振れ幅の大きいキャラクターも良いですね。読者に対する語りかけと日記内の描写がわりとかけ離れているのは何か今後の展開に繋がって…続きを読む