花と散る魂は、花の巡りと共に薫り立つ。

 目を引かれたのは、タイトルに花が添えられている事でした。
それは作者による献花なのか、季節に沿っているのか、読み解かせてくれる作品です。
 魂と、人の思いの境界を、作者の言葉と柔らかな情感が橋渡しをしてくれます。
 生きる者は前向きに。死せる者は強かに。
死者と生者の大正ロマン譚。

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