大正幽歩廊

作者 佐々木匙

さささ節炸裂。

  • ★★★ Excellent!!!

視覚に訴えかけるような季節の色の鮮やかさ、そこにある温度。徹頭徹尾、描写の美しい作品です。

幽霊や生死の話なのですが、言葉からイメージされるようなある種の過激さや激烈さはなく、低い温度で流れる時間は優しく涼やかです。

移り変わる季節の中にあって、言葉では語られぬ空気や熱・その他のすり抜けていってしまうようなとらえどころのないものを、ひとつの言葉に押し込めることなく、とらえどころのないままで描写する様は感服の一言で、是非、読んでみてほしいと思います。

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★★★ Excellent!!!

 ひとりの書生がむすぶ生者と死者の交わりの物語です。

 大正時代の東京を舞台に、おかしなものがみえてしまう生真面目な書生の涼太郎さんと、寄宿先のお嬢さんでお転婆な女学生の弥生さんを中心に、生者と死… 続きを読む

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