=======================

From : princess-blue-moon@**.**

To : 自分_Akira_Iroha

Sub : 学校にいます

　　　　　　20XX/4/17 20:03

=======================

メールありがとうございます

わたしは学校にいます

○.:*ﾟBlue Moon*ﾟ:.○

=======================

　短いメールの向こう側に、たくさんの言葉があるように感じた。小夜子が煥（あきら）先輩に語りたい言葉。受け取ってほしい言葉。

　たぶん、語っても語っても足りなくて、どんなに贈っても、もっと贈りたい。恋をすれば、欲張りになる。饒舌になる。臆病になる。世界に二人きりならいいと願う。

　狂気と紙一重なくらい、真剣で純粋で一途な小夜子の想いを、煥先輩はどこまで受け取っているの？

　金色の瞳の奥に隠された真意が読めなくて、わたしも小夜子も、あなたが怖いんです。

　あなたのことが好きだから。

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

新規登録で充実の読書を

マイページ: 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる; 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める; フォローしたユーザーの活動を追える
通知: 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴: 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい