229文字の世界「女の子とヴァンパイア」


女の子って、ヴァンパイアに似ていると思う。

ニンニクが嫌い──臭いが気になるから

太陽が嫌い──日に焼けるから

血が好き──これは曲解だが、生理で血が足りなくなるから

川を渡れない──これまた日に焼けるから


いや、もしかすると女の子がヴァンパイアに似ているのではなく、ヴァンパイアが女の子に似ているのかもしれない。




だからね、浪川さんが僕の首に噛みついているのも、刺さった牙がメチャクチャ痛くて、その上血を吸われていているのも、それは彼女が女の子だからなんだと思うんだ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る