概要
溺れた人魚は鮮やかに嘘をつく
「人魚に似ていたから」
そんな台詞で広告会社に勤める岩城は、同期の砂見と付き合い始める。
自分から誘ったものの、どこか冷めた心地で彼女を眺める岩城。
彼には、人魚にまつわる疎ましい記憶があった。
そんな台詞で広告会社に勤める岩城は、同期の砂見と付き合い始める。
自分から誘ったものの、どこか冷めた心地で彼女を眺める岩城。
彼には、人魚にまつわる疎ましい記憶があった。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!ねっとりとした幻想感を味わえる男女の物語。
高橋留美子先生のコミックス「人魚の森」で感じるようなネットリ感が漂います。ホラー系じゃないです。魚類や両生類の体表に浮かぶ不快なネットリ感じゃなくて、何と表現すれば良いんだろう?もう胎児の頃は憶えていませんが、羊水に浸っているような、温かいネットリ感。それを感じさせる表現力が凄いです。
最後の出典は、ワンフレーズに関するものですよね?本作品自体が文学者の手に依るものか?と一瞬戸惑いました。現代を舞台にしているので、冷静に考えれば直ぐに誤解だと分かるのですが、それほどに引き込まれる作品です。
短編にはMAX2つが信条なんですが、星3つ付けました。
(閲覧者へ)
作者の「宇宙の缶詰」もお勧めです…続きを読む