人魚の嘘

作者 坂水

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★★ Very Good!!

負け惜しみではなく、この展開は分かっていた。
それでも読み進めて、それから浮上するように、物語を巻き戻すように上へとスクロールしたのは、その展開が読めた違和感がどこから来るのか分からなかったから。
息苦しさを感じる。人魚に魅入られたように、引きずり込まれる。
しかしその人魚を、私がどこで見つけたのかが、分からない……。

★★★ Excellent!!!

広告代理店に勤める男と女の物語です。

巧妙な駆け引き、まさにリアリティがありましたね!

仕事内容から、夜のデート、全てが都会でありそうで引き込まれながら読んでいきました。

オチもグッド!

最後にスパイスを決めた人魚の嘘は非常にいい読後感を残してくれました。

まさにやられましたw!

次の話にも期待して、星3つ送らせて頂きます。

★★★ Excellent!!!

高橋留美子先生のコミックス「人魚の森」で感じるようなネットリ感が漂います。ホラー系じゃないです。魚類や両生類の体表に浮かぶ不快なネットリ感じゃなくて、何と表現すれば良いんだろう?もう胎児の頃は憶えていませんが、羊水に浸っているような、温かいネットリ感。それを感じさせる表現力が凄いです。
最後の出典は、ワンフレーズに関するものですよね?本作品自体が文学者の手に依るものか?と一瞬戸惑いました。現代を舞台にしているので、冷静に考えれば直ぐに誤解だと分かるのですが、それほどに引き込まれる作品です。
短編にはMAX2つが信条なんですが、星3つ付けました。
(閲覧者へ)
作者の「宇宙の缶詰」もお勧めです。幻想的な点は同じですが、こっちはネットリ感ではなくて、著しく湿度の低い感じの作品です。下手な説明ですが、読めば分かります。
他の作品は未読なので、何とも言えません。

★★★ Excellent!!!

 最初は人魚がモチーフの恋愛やホラーだと思って読んだのですが、とても重厚な現代ドラマです! 文章もうまくて、主人公が現実と幻想の境にいる時の世界観など、よくまとまった良作です。もっと早く読んでおけばよかった、と思いました。画面を埋める文字も、小生好みの黒さがあって、しかも出典までもちゃんとしている。エクセレント! とはこのことだ、と思います。

★★★ Excellent!!!

海に殺された情念がぽとりぽとりと水滴を落とし、主人公を巻き込み交差していく。

人魚という比喩を超えた表現力が素晴らしく、短編ならではの引き手が強い。それなのに、つかみどころのない美しい作風はこの作家さんの持ち味なのでしょうか。

海に沈む、複雑な大人の恋愛の行方。彼女の不自然な言動。
読み終わった今、寒くて仕方ないです。
表現の可能性に触れた気がしました。素晴らしかった。

★★★ Excellent!!!

 美しく、情緒に訴えかけてくる文章が印象的なお話でした。直接的に表現するのではなく、人魚という比喩を使って登場人物たちの心情を表現する手法はお見事としか言いようがありません。
 このような作品が厭われ、軽い文体と分かりやすさが求められるだげの現状に改めて疑問を感じさせてくれる作品でした。