瀬谷酔鶉

老人と男が交わす会話がほぼすべての不条理系ホラー。 没入感を意識した作品ですので、是非とも、この少しだけズレた世界にダイブしてみてください。

黒木君は居なくなってしまった。その理由は僕だけが知っている。それで僕は海辺の博物館に向かったのだった。

昨日、太陽みたいにきらきらだったきみが死んだ。 "自分が肯定できないような自分を他人に肯定してもらおうするな"って言葉が鼓膜から離れない。

パーツとしての文章置き場、あるいは書き殴り。要は駄文。

カクヨムSF研＠非公式さんの絶賛レビュー付！ ■比較的高度に発展したある辺境惑星文明の終焉と、その記憶を巡る連作物語。各話ごとに違う視点、違う場面で、全体の輪郭を浮き彫りにします…

oasisの“フォーリン・ダウン”という曲をイメージして書いた8000文字ぐらいの短編です。

ラリったガキどもが夜の街をパルクールする話

蜂の死と、人間の死。

若い女子社員が新天地を求めて退職する。同じ部署の、一度だけともに仕事をしたことがある年配社員がそのことを淡々と語る。ただそれだけの短い物語です。 ※なろうでも公開中

小学四年生のぼくは、ある日学校の図書室で「ノストラダムスの大予言」を読み、世界を滅亡させるという「恐怖の大王」とは自分のことだという妄想に囚われるようになる。自分が受けている苦し…

式国（しきこく）――日本の隣に位置する独裁国家。この国の17歳の少女カランは、幼い頃から工作員になることを夢見ていた。 カランの幼馴染・シオは、落ち着いた性格の頭脳派で、カラン…

プラネタリウムで「星」というものを知ったハルカ。 本物の星を見るために、幼馴染のマッテオと共に、「神の山」に登ります。 そこで出会った、意外な隣人と、世界に迫る危機。 危機を乗り…

生まれつき心身が不自由な喜助が、突然学校に乗り込んできて子どもを連れさった。 喜助は追い詰められ、村の男衆に殺されてしまう。 喜助はなぜそんなことをしたのか。 訛りホラー第八話。

大学生の頃、「久しぶり」と見知らぬ人に話しかけてみるという遊びにハマっていた。人を愛する故に欠けていく、僕らの背中に名前を付ける物語。

外国へ行くように、申請すれば誰もが異世界に行けるようになった近未来。 ハーフエルフのカタリナは、日本に憧れ、霞ヶ関にある「転生・転移管理事務所」に就職した。 仕事を覚えながら、…

　45歳で引きこもりニートの田端俊彦は、難病の愛犬のため宮城県蛍島の教習所に免許を取りに行くことを決心する。 　最初は外に出ることに恐怖心を抱いていた田端だったが、金髪チャラ男…

「僕たちの恋なんて４行くらいだ。」姉妹作品。 祐里様自主企画「野郎ども、新たに小説を書け（～10/31）」応募作品 https://kakuyomu.jp/user_event…

『うるせーー、指図すんな』とか言っちゃうあなたのために書きました。

大阪環状線野田駅で眠さをこらえる女が飛び乗ったのは、土星の手前で止まる終電だった。一緒に乗り過ごした赤い髪のお姉さんと仲良くなり、地球へ帰る寝台列車に乗り込むと……。 自分を励…

　雪の降る寒い冬、主人公・私が、光り輝くイルミネーションを眺めて散歩する恋愛小説。第一部と第二部に分かれております。 ★この小説は、Acrylの楽曲「絢爛」と紐づいた内容となっ…

近未来、平和ボケしている国も戦争に巻き込まれていた。あっと言う間に破壊される都市。僕はその破壊から逃げ回っていて。ある施設にたどり着いた。

第一回さいかわ卯月賞の開催、誠におめでとうございます。記念すべき第一回に花を添えたかったのですが、私にはおじさんを添えることしかできませんでした。 （縦組みを意識して書いておりま…

隣の席の小宮さん。不愛想で感情が薄い、そんな不思議な子。 登校中、その日は季節の変わり目で急激に気温が下がっていた。 外に出ると予報通りでマフラーをしていないと首元が冷える。 …

学校でいじめられている子に、妖怪が取り憑いてしまった。 妖怪はなにやら伝えたいことがあるようで……。 「学校、つらいですよね。ほんとうに済みません。ぜんぶ私のせいなんです。どう…

八月の真ん中。 花火大会に君はいつも遅れてやってくる。 ーーー 『泉田短編集』より抜粋。 短編連載第一弾 ーーー

夢月七海さんの自主企画「同題異話・十月号　　秋に鳴らす鍵盤（ https://kakuyomu.jp/user_events/16818093085939171557 ）」用のお…

自主企画「同題異話・十月号　　秋に鳴らす鍵盤」参加作です。 恋する女子高生とエレクトーンレッスンの話。百合です。

　夢月七海さま主催『同題異話・十月号　　秋に鳴らす鍵盤』 https://kakuyomu.jp/user_events/16818093085939171557 に参加していま…

　大学生のキリコには、アサギという友人がいる。アサギはつかめない人間で、キリコ自身アサギのことが好きなのか嫌いなのかよく分からない。 　ある日キリコは、大好きなゼミの草野先生が…

夏の終わり、秋めいてきた頃の病室での短い一幕。 文字はひとつずつ足りなくなっていって、そして真っ白な世界が訪れる。 ※第15回空色杯の500文字未満の部のために書きました。

主人公の有明　楽《ありあけ　らく》は、芸術系の大学の進学に失敗し、勉強の力で広島の広山大に進学した大学二年生。急に生まれるクズ大学生を軽蔑しながらも、自分もどこか大学生活を満足に…

　夫と別れた洋子（ようこ）の家に、今朝まで息子の吉樹（よしき）が帰省して来ていた。その吉樹もいなくなり、この昼から、洋子はまた一人だ。 　淡いシルエットになってガラスに映る自分と…

それなりに平穏で、それなりに不穏で、いい事も悪い事もイーブンになっている僕の毎日を、８割くらい担当してくれる孝代さん。いつも僕に突飛な提案をしてくれる。 ※短編集です。どの話も…

　私は彼女のことが好きだった。絶対失恋するに決まっているけれど。

ネット小説大賞を受賞した作家・叶夢沙織は、担当編集のアドバイスに従い、旧友たちと連絡を取ろうとする。 埋もれていた高校卒業のSNSグループへ、受賞を告げた。 再開される、懐か…

「東山が西に見えるんどすえ」 近未来――東京に住む普通の会社員、一条京介は愛玩用女性型オートドールを購入しミヤコと名付けた。 ある日、京介は軽い気持ちで“京風はんなりパッチ”な…

　夢月七海さま主催「同題異話・九月号　　黄金林檎の落つる頃」に参加しています。 https://kakuyomu.jp/user_events/16818093084060354…

そういえば君、小説書いてるんだってね。 　知ってるよ。というか、ここのbarに来てる人はだいたい貴方のことを知ってる。背の高くて、目つきの悪い小説家の男の子が来るんだって、マスタ…

天野蒼空様主催、第13回空色杯応募作品。 お題「立夏」×「カナリーイエロー」、500文字以上の部の作品です。 　＊　＊　＊ 手折られてしまった花は今は見る影もない姿になってし…

　※ タイトルは「こじかしょくどうのきせき」です。 　いまは敷島新聞の本社局長に出世した大塚万次郎は、かつてこの街の高校に通う高校生だった。その局長が、高校生のころによく餃子を食…

　自主企画「同題異話・八月号　　沸騰する祭×去らない熱」 https://kakuyomu.jp/user_events/16818093082129684199 に参加していま…

夏の暑い日に、冷房をかけたまま食べるかき氷が好きだった。 僕が好きなのは、祭りの屋台なんかで出されるじゃりじゃりとした粒の大きいかき氷だった。

友達の猫が死んだ。 連絡をもらったとき、僕は間借りしたアパートのエアコンをつけるかどうか迷っていた。電気代ばかりが上がる、そんな大学三年目の長い夏休みだった。

人形のように心がないように見える男を、彼女は愛した。 ☆本作は「小説家になろう」にも掲載しています。

ソープ「Lips」で働くマリーの元へ、美大生の青年Fが訪れる。2人は決して交わることはなく、ピンクレッドの部屋の片隅で、Fは裸のマリーを写生する。

【第七回こむら川小説大賞】参加作です。 レギュレーション ◆新規書き下ろし一次創作限定 ◆3,000文字以上、10,000文字以下 ◆お題は「光」 ◆一人最大二作品まで投稿可能

　夏祭りでへれんに会った。 　へれんは学者の孫として生まれた。おじいさんに、ギリシャ神話にちなむ「へれん」という名をつけられ、美人で成績のいい子に育った。今日もへれんは講習に行っ…