概要
封を解いた瞬間、日常は変わる――小さな缶が重ねる、静かなレイヤード譚
※本作は短編連作です。どの章からでもお読みいただけます。
この街には、小さな缶を売る店がある。
缶は、知らないはずの三日間や一ヶ月を重ねていく。
それは触れられなかったはずの出来事や思い。
封を解いた瞬間、その時間は静かに生活に層を残す。
やがて彼らの人生の輪郭を、わずかに、しかし確かに変えていく。
硝子の街の片隅で、渡す者と受け取る者達の現代幻想連作。
この街には、小さな缶を売る店がある。
缶は、知らないはずの三日間や一ヶ月を重ねていく。
それは触れられなかったはずの出来事や思い。
封を解いた瞬間、その時間は静かに生活に層を残す。
やがて彼らの人生の輪郭を、わずかに、しかし確かに変えていく。
硝子の街の片隅で、渡す者と受け取る者達の現代幻想連作。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!空っぽなのに、なぜか満たされる缶
空っぽの缶を買って、存在しなかった思い出を手に入れる。書いてしまうとずいぶん不思議なのですが、読んでいるうちに「人間も似たようなことをしているのでは?」と思えてきました。昔の写真を見て、覚えていない日の自分まで懐かしく思ったりしますし。記憶とは案外、事実だけでできていないのかもしれません。
この連作の面白さは、缶そのものの謎より、それを手にした人が何を見るようになるのか、というところにある気がします。特に匠さんの物語が印象的でした。大人になるまでしまい込んでいた気持ちは、消えたのではなく、棚の奥で律儀に待っているのでしょうか。そう考えると心にも押し入れがあるようで、少し困ります(笑)。…続きを読む