野生いくみ

あたしは傘。 突然雨が降った日にコンビニで出会ったの。 彼は雨が降ると、あたしを連れていく。

去年の冬休み前からイジメから学校にいけなくなった「私」界ヒナタは、惨めな人生を送っていた。 せっかく入った中学も行けず、イジメにも立ち向かえず。嫌になった私は、災害によりゴース…

女性との出会いを渇望して止まない……という訳ではないおとなしめの普通の男性を奇行に走らせたのは、出会い系アプリきっかけの恋だった。

移動式本屋を営む青年は一枚の写真に導かれ、鄙びた港町へ。 神社の傍には喫茶店。看板猫は……。

せつないけれど、読んだらスッキリした気持ちになれる短編集！　 「トイレの花子さん」や「音楽室のピアノの音」「1段多い階段」など、だれもが知ってる定番話の、意外な真相。そして7つ…

太宰治原作、走れメロスのパロディーです！ 第六天魔王、織田信長に激怒した坂口安吾が、 清洲城に乗り込んで、打倒信長を目指しますが、 決着や如何に？ 1話完結のコメディータッチの…

三千院には恋に疲れた女どころか難題を抱える者がやって来る。その典型が別れた女房だ。孤独死されて困る大家さん。孤独死した女の身元調査に乗り出す学生達がその謎に迫るミステリー。

スマホだと少し読みにくいかも！ PCもしくはタブレットだと若干、読みやすいかも？

「また会いに来たよ」2作品目 短編「手紙にのって」_「言葉がとどく」の完全版です。 不完全版のと違い、主人公の名前をいれ、さらに細かい描写を 追加しております。前編・後編のボ…

三百字以内であること。 小説であること。 上記のルールで書かれた小説です。 二十五才～二十八才の頃に書いたものです。 今だったら書けない（書かない）ような言葉がいっぱい詰まって…

未知のウイルスの出現から10年。 最悪の場合死に至るこのウイルスを、人々はいまだに根絶できずにいる。 私の「ほんとうの顔」を知るのは、家族や恋人など、親しい者だけ。 そんな世界…

見習い神の阿川君が、先輩の論争からお仕事について考えます。

墓守をしている老人の話

現在、日本は新型コロナウイルスのせいで涙している。 じゃあもしコロナウイルスではなく、違う病気が流行っていたら……？　その時日本が枯れていたら……？ 悲劇にはいくつもの可能性が…

自分を空っぽだと思っている女子高生が、にわかオタクと会って、好きなものに気づく話です。

田代はプロを目指すカメラマンの卵なのだが、最近思うような写真が撮れなくなっていた。そんな時SNSで偶然見つけたシゲさんの写真に惹かれて、二人は会うことに。

平成元年、夏。 少年達は深夜になにを語り、どうして花火をするのだろうか。

２０２０年３月から始まった新型コロナウィルスの感染拡大に伴う激動の一年間を生きた人々の生き様を描きます。 また後世にこのコロナ禍を生きた、「実際の人々の生活の記録」を書籍として残…

社内プロダクトデザイナーとして働く入社三年目の留衣。彼女の仕事はベンチをデザインすることだ。 三年目らしい仕事へのもやもやが募り続ける日々の中で、留衣は上司の哲からある大きな仕事…

共働きでなかなか家族の時間が取れないから、休日の朝には皆でサンドイッチを作るのが我が家の習慣だ。

　２５歳の会社員、田原智子は、作家になるという幼少期からの願いを叶えるために新人賞に応募する。しかし結果はあえなく落選。失意に沈む智子は、大好きだったはずの執筆から遠ざかっていく…

めんどくさがり屋のダメ男、良雄。彼は日々溜まったストレスを、ノートに愚痴を書いて発散している。ある日、文字を消すのが面倒くさいからという理由で、いつもの癖で必要ないと判断した新品…

突発的に書きたくなって一時間ほどで仕上げた作品（2015年）です。 多分今、感情豊かな人たちを書いているのでその反動かと。 淡々としたものを書きたくなりました。 『淡々』を…

昔、付き合っていた彼と偶然出会ってしまった女性の揺れる心を描いた物語

　毎週木曜日はカップ麺の日。 　それが、大学に通い始めて二ヶ月が経った西塔佐奈のルーティンだった。 　一人ぼっちでも良い。 　ただ、平穏な日々が送られたらそれで良い。 　――そ…

台風一過の江戸川で、増水した濁流を見つめる僕の目の前に流れついたモノ…。 そこで起こったおかしくて哀しい小さなドラマを描いてみました。

ドラゴンの幼生の女の子はパパの職場についてきたものの、飽きてグズってしまう。それを見た会長さんは女の子を花畑に招待し、ミートパイを作ってあげる。 女の子も頑張って手伝い、花を活用…

「命あれば海月も骨に出会う」ということわざがある。長く生きていれば、海月も骨に出会い、骨の有る身になるかもしれない。そんな滅多にない幸運があるかもしれない、そう言う意味だ。 僕…

故郷で起きた事故の煽りで結婚を延期し、職を求めて居候となった渚さん。彼女は深夜、数珠代わりのモモイロサンゴのブレスレットを握って謎の神像に祈りを捧げていた……。

女はかつての恋人との別れ方を悔やみ続けていた。 自身が社会人となり大人の男に惹かれて、 まだ学生だった彼を無慈悲に捨てた……。 できるものなら、謝りたかった。 許されないだろう…

　君と共に生きられる時が残り僅かだと知った俺は、君が忘れている大切な過去の思い出を、初めての手紙に綴る。 　病によって引き離される2人の、隠されていたもう一つの物語。 　3話完…

二刀流といってもいろいろ。 頭に浮かんだままに書いてみました。 ２０００文字程度です。 おバカ内容ですが、よろしくお願いします。

普通の高校生「二木　真人（にき　まこと）」が母親の病気により、日常生活が180°変わってしまう。そんな中、家に座敷童子と思われる女の子が現れる。名は「ザシコ」。彼女を中心に様々な…

　雪と氷に閉ざされた「さいはての島」には、白い魔獣が棲んでいるのだという。 　人はおろか生き物も住まないその地に、一人の少女が迷い込んだ。 　容赦なく命を削る吹雪の中で、力尽き…

　亜里沙はクリスマスイブに振られ、寝付けないままに朝日が昇る前の町中を歩く。 　そんな中、雪についた足跡に目を引かれ、たどる事にした。 　その足跡をつけていたのは、酔っ払いのサン…

秋になったら、やはり書きたくなった思い出。 高校生になった冴子の、恋愛未満「たった一度の相合傘」は下記をどうぞ。 https://kakuyomu.jp/works/1681…

別れられない二人の話です。

俺は姉を心から尊敬していた。 姉は高校在学中には博士号を取得していて、一部の生徒からは先生と呼ばれていた。 だからというワケではない。 勿論美人だし、器量もよく、内心興味を持っ…

ずっとずっと。 きみのたまごパンがおいしかったから。、

猫、それは人間達の生活の中にすっかり馴染んだ動物であり、二月二十二日はそんな猫達の日として親しまれている。 これは猫の日にのみ更新される様々な猫達の姿を切り取った作品集である。

夕暮れの帰り道を、母親と息子は歩いていた。息子は社会からずれていた。息子は社会と食い違っていた。息子には線が理解できなかった。

　子どもを恐れて引きこもる悪魔と、そんな悪魔に会いたい少女のお話。 　※サークル活動の一環で書いたお話です。

とある少年と一人の男の物語。 厳しい山での生活の中で、「命とは何か？」という問いに、真剣に向き合っていく。

香鳴裕人様の自主企画、「同題異話SR -Dec.- 『雪待ちの人』」参加作品

華やかなステージから解放されるオフの日は、明子は行きつけの喫茶店へと足を運ぶ。 そこは懐かしいメロディと、忘れられない想い出の宿る空間だった。 自主企画用「筆致は物語を超えるか…

専門学校生の真弓と直哉。2人は、とある川沿いにある町に生まれ育った幼馴染。そして、それぞれの母親が、連れ込み旅館を経営しているという、唯一無二の共通項があった。 ある日2人は、母…

絶え間ない改築の続く横浜駅がついに自己増殖の能力を獲得し、膨張を開始して数百年後の日本。本州の99%は横浜駅で覆われ、SUICA を所有する人間が住み自動改札による徹底した監視下…

魔女は魔物を生み出す、恐怖の象徴である。 聖女に選ばれたパン屋を営む少女フェリスは、授けられた聖剣を手に魔女の討伐へと向かう。 果たして彼女は無事に魔女を討伐し、この世界を救うこ…