砂乃路傍

中学三年生の高坂　透はかつては仲の良かった岩永 竜弥にいじめられている。 いずれ閉塞感のある村での生活から抜け出し、隣町で高校生活を送ることを夢見ていた。 ある日、透は竜弥に追わ…

洋の東西、時代を問わず曰く付きの品を扱う骨董店蛍火。 御子神慧は年老いた黒猫の玉緒と共に蛍火を営む。 ここにある品は客を選ぶ。奇妙な品に導かれた客の運命は。

これからの人生をどのように生きるのか。 年を重ねるごと涙脆くなってきました。 日々思うことを書き留めておきたくなりました。

【作品情報】1987年　アメリカ　監督：ジョン・マクティアナン あのアーノルド・シュワルツェネッガーを窮地に追い込んだ最凶の宇宙人プレデター。高度な文明を持ち、異星に乗り込んでは…

異世界で貴族令嬢として育ったミレイユ。しかし家族や使用人に蔑まれ、探索者となっても仲間に見捨てられ、迷宮で命を落とす――はずだった。 目を覚ますと、そこは現代日本に転生。そのま…

目的もなく彷徨う男が訪れた鬼堂老街には不穏な死が漂っていた。どこから来てどこへゆくのか、何かを求めて辿りついた場所は。

浴室でぐったりしているところを発見された斎川葉介。 幸い一命を取り留めることができたが、自殺未遂の真相について家族にも語ることなくふたたび黙々と生きている。 失った栄光。そして…

　美しい珊瑚礁の島へ帰郷した傷心の私はおばぁが認知症で徘徊していることを知る。おばぁの目的は龍神池に沈んだ結婚指輪を探すことだ。 　私は幼馴染みの和真とともに龍神池に指輪を探しに…

教師の日高は半年前に妻を亡くし、傷心のまま故郷の奄美に帰省する。妻を看取れなかった後悔、居場所を無くした虚しさを抱えて妻の幻影を求めていた。 たまたま立ち寄った食堂の老店主から不…

ハドリア王国にはかつて文字があった。文字によって豊富な知識が伝承、共有され、文明は大いに栄えた。しかし、ハドリア王が突然文字の使用を禁じ、王国から文字を排除してしまった。 ハドリ…

高校二年生の嶋津和奏（しまづわかな）はシングルマザーの母、真理子と共に深見市の中古マンション「ロイヤルステージ深見」で暮らし始めた。ある夜、部屋の中で壁をとんとんと叩く音が聞こえ…

三国志遺跡巡りにハマって毎年訪れていた中国。コロナ後にいろんなことがハードル高くなって旅行に行くのは難しいかも、と思っていた。ご縁あって団体旅行に参加させてもらい、現地の今を知る…

コロナ禍明けの初海外は台湾旅行にしました。 親日で日本語が通じる、食べ物がおいしいという事前情報は本当なのか。 筆者が体験した情報を書いていきます。行った先の観光情報よりも立ち回…

　夕暮れの新宿歌舞伎町の路上で若いホストが急死する。現場にいた通行人は彼の身体に大量のムカデが這い回るのを見た。あまりにショッキングな状況に死因が報道されることはなかったが、ホス…

裕人と莉絵はつましい暮らしをしながら子供を待ちわびる日々だが、三年経っても授かることはなかった。 彼の母からの遠回しの催促に神経をすり減らし、どこか人ごとに構える裕人に莉絵は不信…

ベルナド・ウィンズ帝国の皇城で働く下女・リナルタは、休日には傭兵ギルドのポーターをしていた。 普段は皇城で朝から忙しなく働きつつも、ある日は性根の腐った傭兵に嵌められて魔獣に殺さ…

――やはり魂は、腐っているほど美味い。 ヘルヴェティア王国で第十三警備隊長を務めるアーシェ・シェヴェロウスカヤ中尉。 見た目は子どもながらも軍の中尉という役職に就いている彼女だ…

ふたつの大河に囲まれた肥沃な大地で八百年の栄華を誇る遼河国。 若き皇帝は原因不明の病に伏せ、国家は衰退の色が見え始めていた。 海を渡った島国、天陽国からやってきた留学生の伊織は伝…

絶望に飽きた雅司はその日、ビルの屋上にいた。 自らの人生に終止符をうつ為に。 そこに現れた謎の女、ノゾミ。彼女は悪魔だと告げた。 願いと引き換えに、魂を譲って欲しいと契約を持ちか…

8年間務めた広告代理店を自主退職した宮野伊織は元同僚から奇妙なバイトを紹介される。 それは観光にやってくる中国人のガイドをすること。 やむなく引き受けた伊織だったが、やってきた相…

北斗は森の奥の洋館に住む葵と友達になる。 図書館を凌ぐ蔵書をすべて読んだという葵。彼の背中に執着する父。北斗は彼らの歪んだ関係を垣間見る。 冬休みに再会した葵は衰弱しきってきた。

会社員の和奏、高校生の智志、小学生の陸人の三人はマンションの自室に帰宅途中、エレベーターの中に閉じ込められてしまう。 管理会社に助けを求めるが、救助はいつになるかわからない。不安…

港が賑わいかつては多くの人たちが出入りしていた坂の上の洋館は、今や廃墟となりお化け屋敷と噂されるようになっていた。 学校帰り、湊音と朝陽は廃墟の洋館に向かう。そこにいるはずのない…

「ノンストップアクション」シリーズの旅から20年――。 ”いつか”はいつかのまま終わらせない。シリーズ最後の旅としてクリスマスのニューヨークに降り立つ。

目を覚ますと、白い壁の部屋にいた。 大きな窓を覗きこむと外は果てしない大海原だった。いったい誰が、何故、私をここに閉じ込めたのか。 私はこの白い牢獄から解放される日がくるのだろう…

「まほろば水族館へようこそ」 館長の鮫島は丁寧にお辞儀をした。 航平と湊は小学校最後の夏休みの思い出に、海沿いにある廃校を探検する。月明かりに照らされた廃校に忍び込むと信じられ…

桃太郎伝説は日本各地に存在するが、岡山県には桃太郎の墓がある。 桃太郎のモデルになった人物と歴史の闇に葬られた鬼、温羅の伝説を辿るフィールドワークの記録である。 点在する史跡を繋…

ホラー短編をオムニバスとしてまとめました。 それぞれ独立したエピソードとしてお読みいただけます。 ※過去公開作品のリメイクもあります。

ビルのエレベーターに閉じ込められたサラリーマンの藤岡。 商談の時間が迫り、苛立ちを募らせるが･･･ 短い中にドラマあり、ショートショートです。

神保町にあるブックカフェ烏鵲堂（うじゃくどう）の店主、曹瑛（そうえい）は元プロの暗殺者。 戦いの末に平穏な人生を手に入れて中国茶カフェを始めるが、何かと裏社会の事件に巻き込まれて…

名士の家に嫁いだ母さんは、お世辞にも幸せだったとは言えない人生だった。でも母さんは言った。「これが私の選択だから」と。こんな人生私は嫌だ、そう言って家を出た姉さんと私。それぞれの…

個人探偵社を営む火鳥遙（かとりはるか）の元へ一通の案内状が舞い込む。 神島廃刑務所のある神室島をリゾート施設として再開発する計画で、モニターツアーを募集しているというものだった。…

彼女が目覚めたのは、暗い洞窟の中だった。どうしてこんな所にいるんだろう、そんなことを思う彼女の中に、強烈な飢餓感が沸き上がってきた。何でもいいから今すぐ食べたい……辺りには自分と…

就職を機に都会に越してきた楓。彼女が住むのはマンション「楽園」。 「一人はみんなの為に、みんなは一人の為に」集会場に大きく掲げられた言葉通り、ここの住人は皆優しく親切で、何も分か…

中国茶ブックカフェ烏鵲堂の店主、曹瑛（そうえい）は眉目秀麗な元暗殺者。閉店後の店内には裏社会の面々が集う。 上海マフィアの兄、劉玲が骨董店で手に入れたマリア観音から九州の離島へ夏…

みんな勇者って知ってるかい？ 世界がピンチの時に颯爽と現れて、悪党相手に暴れまわって平和をもたらす粋な奴等さ。 だけどいつも都合良く勇者の資質を持った者が出てくるとは限らないだ…

全くのゼロベースから三国志にハマり、奇妙な縁から中国の聖地巡りへ赴くことに。 現地で見る推し武将の墓にときめき、廟に祈る。 中国の文化や人との出会いで価値観や人生観が変わった。 …

母の四十九日を目前にして私はひとり旅に出る。 母の大切な思い出の地、高千穂峡へ。そこで私は決意したことをやり遂げるのだ。 父との確執を抱えた主人公の目的とは… ＊カクヨムWeb…

昨夜あるものを食べていたとき、先日の皆既月食のことをふと思い出しました。 芸術の秋、食べ物の秋と、世紀の天体ショー。 かわいらしい融合をお楽しみください🍁

誰が来るか分からない。下手に応対すれば、どんなトラブルに巻き込まれるか分からない。 そんな不安に煩わしさが相まって、都会では居留守を使う人が多い。 そんな風潮を嘆く者がいた。昔は…

ビルの屋上に佇む男。 彼は自ら、人生の幕を閉じようとしていた。

サラリーマンの後崎。日々の生活に疲れた彼は仕事をさぼり、地元の駅で一人ぼんやりとしていた。 通過する電車を眺めていると、思わず飛び込みたくなってくる。 こんなこと考えてしまう僕、…

『冬野つぐみのオコシカタ』の季節ネタのお話をこちらにて投稿していきます。 タイムリーに投稿したいけれど、本編がシリアス展開が多いため、雰囲気的に投稿しづらい。 そういった訳で、こ…

人との関りを避けてきた女子高生の真白。 彼女は人と触れ合うことで、自身の色が変わっていくことを恐れていた。 しかし人は、彼女に関わってこようとする。干渉し、色を重ねようとして来る…

夢にまで見た結婚式。 みんなが私を見てる。みんなが私を祝福してくれる。 こんな幸せな気持ち、初めて。 そう思った。 それなのに……どうして？なんでこうなるの？

鉄道は文化です、ただの輸送手段ではない――。 高校の歴史教師の一言から始まる異色の鉄道物語！ 新橋―横浜間に鉄道が開業してからちょうど150周年の2022年10月14日に連載…

親父の葬儀を終えた僕は、何十年ぶりかで自分の育った場所を訪れた。 でもそこはもう、自分の知っている場所ではなかった。 懐かしい家も、懐かしい駄菓子屋もなくなっている。 時間の経過…

宇崎ももはごく普通の幸せな家庭に生まれた『うさぎ』が大好きな少女だった。 優しい両親と大好きなうさぎたちと共に平凡な日々を過ごしていたある日、事件が起こる。 その事件をきっか…

交通事故で両親を亡くした奈津子は、過疎化の進む小さな村で新しい生活を始めた。 家族の温もり、優しい友達。彼女がずっと望んでいたものがそこにはあった。 新生活に胸躍らせる奈津子。そ…

想いというものは伝えなければ伝わらない。 想いを伝えるのが苦手な2人は、 大切な言葉が代入出来ずにズレていく。 これは人の想いや心理を追求した恋哀小説。