面白いです。でもむっちゃ恐いシーンもてんこ盛りです。
まずオープニングの事件。ジャパニーズホラーというよりはハリウッドの、ジェイ○ンのような(古い?あんまりホラー映画詳しくないの)ハイスピードで重量感ある怖さ。生理的な怖さ、気味悪さも、心理的な怖さもついてます。
漁船が沈む時の、海の怪異譚風の恐ろしさ。
あんまり怖くて序盤で一旦読むの中断してしまいました。
恐いだけでなく、キャラクターが魅力的です。
だから彼彼女が次の被害者になるかも…、そんなん嫌!とか思いながら読むので、他人事でないというか。思い切り感情移入しまくって読み進めてへろへろ。
体力と気合いが必要ですが、読んで損はありません。
箸休めのように、ほんわかするシーン、笑えるシーンもあります。
このレビューでは伝わらないでしょうがとても面白いです。おすすめです。
もともと「火鳥探偵社のKファイル」の連作短編の大ファンです。今作は、その長編作ということで読む前からわくわくしていました。
物語冒頭、緊迫したシーンから始まります。勢いそのまま、最後まで一気読み必須のホラー作品!!
画面の中の文字を読みながら読者もその世界に引き込まれます。まさにホラー映画を観ているかのようです。手に汗握る展開、アクション、怪物たちとの戦いはまさに映像化してほしいと思う傑作でした!
美しい島の景観を対照に、恐ろしい刑務所の緻密な描写は作者様の類まれなる筆力の高さと緻密な設定に脱帽します。
絶対に読んでほしいと思う作品です!!
主人公で探偵の火鳥と、ヤクザの水瀬の二人の掛け合いが最高です。緩急のついたほっとできるシーンに和みます。
この二人の活躍をぜひ見届けて頂きたいです!
すごい、読み始めたらぜんぜん止まりませんでした。
迫り来る怪物、阿鼻叫喚のスプラッタ、危機一髪の脱出作戦。
素晴らしいパニックホラー映画を一本見終えたような満足感です。
舞台となるのは、瀬戸内海に浮かぶ島の廃刑務所。
まずこのおどろおどろしい建物の描写が雰囲気たっぷりで素晴らしいです。まるで目に見えるよう。
この施設を巡るツアーの参加者たちと、失われた日本刀を探すために紛れ込んだヤクザの男が、恐怖のスプラッタショーに巻き込まれます。
不条理なパワーで参加者を一人ずつ惨殺していく怪物に、心臓も凍ります。
更には太平洋戦争前後の歴史や日本神話のエッセンスも絡み、非常に読み応えのあるストーリー展開。
そして80年の時を経て明かされる、悍ましい実験の秘密……最後の最後まで目が離せませんでした。
登場人物たちの軽妙なやりとりも見どころの一つですね。
探偵の火鳥、ヤクザの水瀬に加え、したたかな女占い師の金村など、どのキャラも魅力的です。
すごく面白かったです!
パニックホラーの好きな方、ぜひ一気読みでお楽しみください!