柏木椎菜

旧校舎の２階と３階の間の踊り場の壁に浮き出ているシミ。いじめを苦に亡くなった生徒の怨念が浮き出たものだとされる噂が流れるが…。

メ〇ーさんの恐怖ふたたび。 「私、マリーさん。今あなたの後ろにいるの」 この恋は怪異からはじまる

〈いつも一緒の帰り道だった幼馴染がいる。最初はそれほど意識していたわけではない。初めて意識したのは、クラスメートにからかわれた時だ、と思う。思春期に差しかかる境目の時期だったのだ…

高校の同窓会で、僕は久しぶりにクラスメイトだった花の顔を見た。 ずっと酷いいじめを受けており、僕の励ましや支えもむなしく退学してしまった彼女。当時と比べて見違えるほど美人になった…

　私は『推理名人』な喫茶店のマスター。どんな謎でもエレガントに解いてみせる。 　この『過疎地の村』で営まれる店の中で、私はこれまでに数多くの謎を解き明かしてきた。 　そして今日…

よろしくお願いします。

私は骨が嫌いです

私はいつも給料日に戦友に会いに行く。 しかしそこで起こった悲劇が、私と戦友との間を引き裂いた。

「それで、ある日『ホームベーカリーで作る培養肉』ってサイトを見つけたんです」 「培養肉？」

　今日は特別な日になるはずだった。 　とある城の『殿様』であるわしは、二十年来での親友である一休さんを城に招こうとした。 　だが、その矢先に食べ物に毒を盛られる事件が発生。何者か…

防災省と公安警察の合同作戦による対象の捕縛及び排除は、失敗に終わっている。

娘が誘拐され、要求された身代金は1000万円！？ 貧しい父親はどうにか減額を懇願したところ、誘拐犯から「月払い」を提案され――？

ふと気づいたら部屋に箱がある。 いつ買ったのか貰ったのかもわからない不思議な箱。その箱は何の為のものなのか…

ある美少女の自殺を防げ。

極単なのであらすじ割愛ｗ

「お姉ちゃんには羽が生えるの。羽が生えれば約束の地に行けるのよ。神様からの命令なの」 姉が突然そう言い始めたのは10日前だった。 変わりゆく姉と取り残される妹。 少しホラー、ち…

山の中で道に迷ってしまった。

　僕は一匹のモンシロチョウ。僕はある日、知ってしまった。 　『バタフライ・エフェクト』という、とんでもない力の存在を。 　なんでも僕たち蝶々が羽ばたくと、そこから起きた風が巡り…

妻とその母を虐待した──。 部下を死に追い込んだ──。 そして、俺の未来を潰そうとしている──。 上司にして義理の兄、中山光彦は生かしておけない。 高瀬史雄の心に暗い殺意が灯…

「偽教授多幸杯」によせて書きました。スーパーなハッピーを実現する方法を考えてみました。ジャンルはよくわかりません。

少年は雨が嫌いだった 彼はなぜ雨が降るのか、父に問う

修理を頼めない理由があります。

　美人薄命を一字変えて、羽人薄命などと言われて、その言葉は結構、流行った。その流行りとともに、羽人、という呼び方が定着した印象さえもある。それまでの平均寿命の半分くらいしか生きら…

　俺は『こっくりさん』だ。未来を知りたいと思う人々の求めに応じ、十円玉に憑依した。 　だが、大切なことを忘れていないか？　俺たちに占いをしてもらった後は、『おかえりください』を…

ひだまり布団店マスコットのバーディーだよ！　布団を買ってくれたキミに、耳より情報を10コ紹介しちゃおう。 これを読めば、今日からキミも羽毛博士だ！ ――――カクヨムコンテスト…

特異存在廃棄区。 そこにはこの世界の"異常"が捨てられていた。 堆積した特異存在は互いに殺し合い、蠱毒の地獄絵図を描いている。

実話と創作が入り乱れているホラー短編です。 マンションの踊り場が、濡れている。

公式のお題をクリアしたくて、ゆるめの話を書きました。お題は「骨」です

未来の世界では、万能薬「オールマイト」により、すべての病気や怪我が治るようになった。医師や看護師は不要となり、職業廃止法で多くの職業が消滅。主人公は無機質な診察を受け、オールマイ…

　異世界に転生したんだ。やりたいことって言ったら一つだろう。 　もちろん、『恋愛』だ。 　異世界に行ったらきっと素敵な恋ができる。ハーレムなんか作れなくてもいい。ただ、僕のこと…

深い洞穴で、山を築く子どもがいた。ひとりで山を積み上げる子どもの前に、黒い出で立ちの男の人が現れて……。

「最近、いびきを録音するアプリを使い始めたんだけどさ、変なことが起きてて……」 友人のタカギが妙な相談をしてきた。

　僕はタヌ吉。最近、人間に化ける術を覚えたタヌキだ。 　人間の世界に行って立身出世してやる。そう思って人間の町に出て行った。最初は順調だと思っていたんだ。僕の顔の方が周りの奴よ…

近畿地方のある場所にまつわる怪談を集めるうちに、恐ろしい事実が浮かび上がってきました。

「こちらツバメ三十三号。船内に異常なし。今日も元気に遭難中。

短くても物語⎯⎯2分で読める、ミステリ。

デジタル化されているのに突如電源の入っていないテレビに映る砂嵐。 そこに浮かび上がる文字は――。 「もしもし、私メリーさん」 相手を追い詰めて殺す怪異、その電話を受けた女性の取…

　シャム猫のパルメザンは、深い悲しみに包まれていた。 　大好きだった飼い主の「おばあちゃん」がある日に自ら命を絶った。「私は悪いことをしたから、地獄に落ちるんだ」と言葉を遺して。…

俺が出張先の町で食べた魚は、この世のものとは思えない旨さだった

彼氏のために愛情いっぱいの料理を作る女の子のお話です。

火の不始末は心の不始末

カクヨム公式のお題を消化したくて書きました。なおお題は「薔薇色」です。

　バラ専門のフラワーショップにおとずれたひとりの青年。彼はプロポーズに黒いバラを贈りたいのだという。