転生しちゃったということは、何が何でもその環境で生き延びなくてはならないということだ。たとえ、前世からのカップルであふれ返った世界であろうとも。…転生者ゆえの孤独が、読む者の胸を刺し、乾いた笑いを誘う。がんばれ転生者よ、きみはもうそこで生きるしかないのだ。
主人公が不憫すぎて笑いましたw
異世界に転生して、素敵な恋をしたいと願う男子が主人公です。ところが、異世界では転生者ばかりで、「前世の恋人」がいるからと断られてしまうんですね。前世で恋人がいなかった主人公が陥る境遇が本当に気の毒なんですが、異世界なのにこの世界と重なるリアルな展開に、おかしくてつい笑ってしまいます。リアルな世界と、ファンタジーな世界と、不条理な世界が重なる面白さ。あなたも主人公に「恋のアドバイスをしたい!」と思うかもしれません。困難を乗り越えて、ぜひ幸せになってほしいです。
短いお話の中で、喜、怒、哀、楽、が織り込まれた、ペイズリー柄のタペストリー!多彩で明るい表情は複雑怪奇の恐怖を隠して、ちゃんと怖い!個人的な好みで言えば、この作家さん、長篇も面白いけど!短編は力が抜けて読み易くって、気軽に楽しめる!!!大好き!お薦めです!
発想の転換で、前世の記憶を持っている人たちの世界で繰り広げられるのが面白かったです。しかしそこは前世で結ばれた相手のいなかった主人公には厳しいものでした。コミカルでかつ悲哀に感じるお話で不思議な感覚になりました。恋人作りに奮闘する主人公を是非お楽しみ頂きたいです。前世の記憶があったらいいのにと思ったことのある方は、本作を読むと考えが変わってしまうかも?
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(75文字)
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(287文字)
前世で結婚していたから、付き合えませんこんなことを言われたら怒りますけど、転生者だらけの世界ならば仕方がない普通、転生した世界で主人公はモテるものだと教科書にも書いてあるのですが、この作品の主人公はモテなくて、マッチングアプリを始める始末転生者はモテるという固定概念を壊した面白い作品だと思います