崎谷 和泉

人と妖と神が共に生きる小さな世界、幽世。実家を飛び出してそこで暮らす少女・椎名ゆかりと、彼女の“友”であるどこぞの水神様、そして彼等を取り巻く優しくて怖い彼等の、不思議で賑やかな…

夏休み初日、日常に退屈する女子高生・夏美は、期待満杯で一人旅に出る。旅先の美しい田園風景、それが突如としてひっくり返り、夏美は不思議な世界に迷い込む。その世界の正体は、画家の少年…

「天才」の友人とテスト勉強中。 近くの席に、アイスを食べる子供が座る。 その状況をみて、「天才」が起こす行動とは？ ３分で読めます。

【あらすじ】 　オレは市中病院で脳神経外科医として働いている。小説やテレビでは神の手を持った脳外科医の大活躍が喧伝されるが、現実のオレの毎日はかなり違っている。あちこちからクレ…

少年は自殺することを決めた。 命を絶つその間際で神隠しに遭った少年は見知らぬ世界で4年前に失踪したクラスメイトの少女と再会する。 しかし少女は記憶を失い命を狙われていた。 襲い来…

実存主義哲学者のサルトルの愛したカフェがあり、芸術家のピカソのアトリエがあった場所であり、ノーベル物理学賞受賞者のマリー・キュリーの生まれた場所でもあるフランスの巴里で、主人公の…

最強の王である兄に憧れるシャサ・アドゥクエルの元に一通の手紙が届く。送り主は不明。内容は兄ミハエル・アドゥクエルが国の裏切り者だということ。果たしてミハエルは敵か味方か。シャサの…

飛竜乗りのセキューは数えで十八歳。相棒のトゥーリオと共に雲海の上で生活し、時たま地上に降りては飯や服をせしめて暮らしていた。 ある時、彼は目をつけた荷車の中に一人の少女を見つける…

【あらすじ第１章】 　2030年、巨大な太陽フレアがきっかけで異世界の魔物が桜島で増殖。最初の犠牲は民間人、次に警察、遂には自衛隊が交戦するも、魔法障壁をまとう魔物に地球の武器が…

トミー星の王子のトミー。トミーは、エイリアン達に星を奪われ、親友のヒロトや出会った仲間達と一緒に、エイリアンを倒すと決意。果たしてトミーはトミー星を取り戻せるのか？

───この力を行使するようになってから確信した事が一つだけある。これは人の身にあってはならない力だ。人の世を乱すことはあれど、我々の日常が凪ぐ事は無い。そう─── ───…

　母譲りの阿波弁をこてこて使うて、高校球児に化けた狸の与太話を綴りました。今回は美馬は別所(べっそ)の大クスに住み着いた二匹のバッテリーの物語。 　例によって例の如く徳島県のリア…

テスカバロル帝国の首都の片隅、テスラカフェは今週も開く。コーヒーの香りに誘われてやってくる人達は悩みを抱える帝国民。店主テスラが帝国民の話を聞き今日もコーヒーを出す。

農業をこよなく愛する『冬月玲奈』は、夏の豪雨に見舞われ命を落とす。 死んだはずの玲奈は、お仕置き部屋で鞭を握りしめる9才の幼女になっていた。 そこは魔王城。魔王の一人娘『エヴ…

映画フリークの高校二年生神崎慎は映画鑑賞という趣味と、受験という現実の擦り合わせに難儀していた。 ある日の映画館からの帰り道、神崎はクラスメイトの黒江ナナが橋から飛び降りようとす…

何が分からないのか分からない。頑張ろうにもどう頑張れば良いのか分からない。頑張ってみても空回りばかり。 不器用で要領が悪くて引っ込み思案。学生時代は苛められ、社会に出てからは仕事…

山奥の小さな祠の前で、みすぼらしい姿の少女・シマは跪き頭を下げた。 わずか十歳。豊作祈願で蛇神の生贄になるという。 白銀の髪に鱗の皮膚を持つ蛇神は、赤い眼で少女を睨んだ。 昔話…

池に身を投げた女が白蛇になったという伝説がある池に、俺は狩りにやって来た。 しかし、池のほとりに倒れていたのは、着物を着た女。 人を襲う獣に食われてはならぬと思い、抱きかかえて家…

未だ言にあらず――それは、未だ言葉としてなかった物事に宛がわれた言葉の未《いま》だ。 それを『未言』という概念で産み出していったのが、未言屋店主です。 その未言屋店主の思い描い…

　源七が背骨を集め、私がそれを煮て客に食わせる。ただそれだけの毎日だった…… 自主企画　【三題噺の競作】「ブス」「背骨」「梅雨」の参加作品です ※とある漫画で骨を食ってて髄…

鳳凰のような眼を持つ高校二年生の京一は、明日のために生きず、ただひたすら今日のために全力を尽くして生きる。彼は、やたらと身体能力も高い。そして今日もまた、彼の今日の全力は周囲の人…

童話の「桃太郎」に新解釈を加えたパロディです。 ――2020年1月3日、不正確な言い回し等を若干修正しました(ストーリーは不変です)。 ＊他サイトとの重複投稿です。

陰鬱な気持ちを抱え、無気力なまま大学受験を迎える主人公。閉塞的な世界から抜け出す、そのかすかなきっかけを掴む小さな物語。作者のある一日を、ほぼそのまま小説にした私小説。

２０２３年冬。流行の黒い服の中に、流行に乗れない「私」がいた。 絶望、焦燥、劣等。うつむく彼女がぶつかったのは、意外な形の『白』だった。

意志が剣となって現れる世界。負の感情から生まれた『魔族』が世界を震撼させていた。 アングレカム聖王国の西端、大都市シナノの郊外の修道院で育った少年「ユリ」は長い間開花しない剣能…

雪に閉ざされた町で、貧しい男の子と花売りの女の子が出会う。 二人の希望は、春がくれば、生活が今よりは楽になるということ。 「ねえ、春を探しにいこう」 少女の言葉で、二人で夜中…

その日、彼女は現れた。 その姿言葉に、何かしらの美しさと悲しさを感じた。 彼女は、今も見守ってくれているだろうか。 『○○の一コマ』の短編『ある雨の日の僕が見た一コマ』を短編…

花と湖の聖なる国、グリザース。そこに伝わる予言の書グリモワール。グリモワールはグリザースの危機を告げていた。グリモワールは一人の少女を指し示した。 ”蛍火の子” そう呼ばれた少女…

自分は、童謡『七つの子』の、カラスのようだと健太の両親は云う。

学校でネット小説の話題を耳にし、何となく興味を惹かれたミコトは、ネット小説の世界に触れてみることに。 そこに広がる数多の世界に感じたこととは？ そして感化されて筆を取った初めての…

鳥羽伏見の戦いに端を発した戊辰戦争。東北の諸大名家が次々に新政府軍に恭順する中、徳川につくか新政府軍につくか、頭を悩ます大名家があった。蝦夷地唯一の大名・松前家である。 これは、…

クリスマスにプロポーズを申し込んで玉砕し、傷心してしまったゾウの飼育員の岸。 クリスマスツリーとして飾られていた針葉樹を、ゾウの餌として与える岸。 クリスマスの後始末をするア…

老舗の小さな割烹料理店を母から継ぎ、一人で切り盛りする若女将のともえちゃんはとても保守的だ。 そして、この割烹料理店に訪れた男こそ、そんなともえちゃんと対極に位置する男。それが…

死を悟った者の最後を看取る病院。 そこで、彼女は死を間近に感じながら空を眺める。

中学3年の夏。主人公は、大介に誘われて、一緒に手持ち花火をしていた。高校をどうするか話す中、大介は自分が遠い高校に行くことを打ち明ける。想いを寄せている大介に、主人公は何を思うの…

「死神」と呼ばれる県庁職員・坂巻徹太郎。安楽死を望み、坂巻のもとを訪れる少女、里村葎。なぜ里村は安楽死を望むのか？　里村に対して坂巻が出した答えは？　安楽死を合法的に認める法律が…

とある暗殺者が街で一番の有力者である町長の屋敷に忍び込み、完璧に仕事をこなす話し。（Ｒ１５は保険です）

　とある洋館に忍び込んだ先でボクは、そこにいた美しいヒトに恋をした。毎日のようにナナと名乗る少女とも、女性ともとれる彼女へ会いにいって話す度に恋をする。 　けれどボク……ユウに…

プログラマーとして働く主人公。 バグのあり方について考える 自分はゲーム制作会社のことは少しもわからないので完全に描写は創作です そこだけご注意ください

主人公 白河 悠里（しらかわ ゆうり）の独白のような視点で描写し、詩と小説の調和を意識した作品 夏に得られた 冬に散けた

冬山で狩りを続けていた老人は、ある日、見知らぬ少女の手紙を受けとった。孤独に生きてきた老人は過去を振り返り、選択する。

母の治療費を稼ぐために城下町デアドラに来た少女ナタリア。住み込みの仕事を探していた時、貴婦人ダーナと出会い館で働かないかと誘われ快諾する。しかし、ナタリアはそこであるものを目撃し…

昭和39年……福島県いわき市……相次ぐ炭鉱閉鎖という時代の中で昭和の子供たちはたくましく生きていた。これは高度経済成長に取り残された人たちが少年時代にあった時のお話。 ※絵本化…

メアリー・ウィルソンは不慣れながら、言葉で記していく。 見たもの。聞いたもの。触れたもの。 それらは彼女が知る大都市ニューヨークとは違うものだった。

かつて人間という種族が滅んで以来 世界はたった5名だけのモノとなった。 それは非常に平和的で普遍的であり また、退屈である事には変わらなかった。 そうして非常に長い年月が経…

誠陵実(せいりょうみのる)は十七歳の祓い屋育成高校の二年生。 彼は落ちこぼれなのだが、祓いの名門出ということで、同級生からいじめられていた。 だが、そんな日々を変えるべく祓い屋最…

突然事故で死んだ二人の少女の前に現れたのは、謝り倒すヒトリの天使！なんと、二人の死は手違いだった…！手違いからの、異世界転生！転生特典、なんでもござれ！何ならおまけも付けちゃうよ…

掌編です。 「鳥籠には鍵がある」と同じ町が舞台です。 ☆『紙の町の魔女』として〈小説家になろう〉〈pixiv〉でも公開しています。 ※このおはなしの以前のおはなし→「鳥籠には…