概要
彼は、きょう生きる事におのれを尽くす。
鳳凰のような眼を持つ高校二年生の京一は、明日のために生きず、ただひたすら今日のために全力を尽くして生きる。彼は、やたらと身体能力も高い。そして今日もまた、彼の今日の全力は周囲の人々を巻き込み、破滅付近の体験させる。
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!無謀なる現代の落ち武者たち、一歩引いたユーモアあふれる語り口
初手からビジュアルの印象が圧倒的です。
足軽。令和(たぶん)の世の中に足軽。
足軽姿の登場人物たちが、足軽姿のままで、なにやら無謀なチャレンジを繰り広げる。
本作の一番の魅力は、そんな面白すぎる絵面の情景を、一歩引いて見つめる主人公の語り口でしょう。
他登場人物の言動に冷静に内心のツッコミを入れ、ユーモアあふれる地の文で呆れや諦観を垣間見せる。
お笑い芸人のようなテンションの高さはなく、地の文にも会話にも「あーあーしょうがないなー」的なゆるさを感じます。そこがいい。
個人的に京一くんのラストの台詞がとても好きです(笑)
楽しませていただきました。ありがとうございました。