初手からビジュアルの印象が圧倒的です。
足軽。令和(たぶん)の世の中に足軽。
足軽姿の登場人物たちが、足軽姿のままで、なにやら無謀なチャレンジを繰り広げる。
本作の一番の魅力は、そんな面白すぎる絵面の情景を、一歩引いて見つめる主人公の語り口でしょう。
他登場人物の言動に冷静に内心のツッコミを入れ、ユーモアあふれる地の文で呆れや諦観を垣間見せる。
お笑い芸人のようなテンションの高さはなく、地の文にも会話にも「あーあーしょうがないなー」的なゆるさを感じます。そこがいい。
個人的に京一くんのラストの台詞がとても好きです(笑)
楽しませていただきました。ありがとうございました。