このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(111文字)
繊細な文章でつづられる梅雨の描写。独りでいることに孤独を感じない主人公に一人の少女が話しかけていく。青春だが、幻想(ファンタジイズム)が混じる青春と一人の少年を救う、そして救われたあとの主人公に消えていった彼女のことを思うラストが心地いい。
嫌だと感じる雨が、なんだか好きになれる作品です。