powy

まずは、347,577文字の長編を書き上げた作者に賞賛を。 長編は、書くのも読むのも「旅」だと思っているのだが、 この物語はまさに、主人公と共に、長い、長い旅路を行くこととなる。 …続きを読む

「日記」という物質において、心のやりとりがされていく。 おそらく主人公は極限状態に置かれている。 その状態を､どこか斜めに、まるで他人事のように、時にシニカルに、未だ知れぬ同胞に向…続きを読む

人は美しいものを見ているとき、幸せな気持ちになるのと同時に、その時間に終わりが必ず来ることを予期して、切ない心持ちにもなる。 黄昏時にはその要素がふんだんに詰まっていて、更には闇…続きを読む

人が好さそうな語り手の、実際にありそうな田舎での、ちょっとした「ご案内」に当たり前のように耳を傾けて、 ついついしっかりと話に吸い込まれてうああああ、なんてことしてくれるんだ！！ …続きを読む

特別賞受賞、おめでとうございます。 同じ物書きとして、この作品が受賞したことを心から嬉しく思います。そして本当に、本当に勇気づけられました。 何度言っても言い足りない。おめでとうご…続きを読む

虹乃氏の作品を何作か読んでいる。 いつも驚かされるのが、おそらくは作者譲りであろう、人物たちの感性の鋭さである。 多感、という言葉では足りない。 虹乃氏の作り出す人物たちは、単に多…続きを読む

スケールがでかいです。 幅だけでなく、高さ（青天井）を感じるスケールです。 小説の読み手には自身の想像力を無限に広げることができるというすさまじい特権ありますが、 これを自分の限…続きを読む

かわいくてかわいくてかわいいおはなし。 おとぎ話の中に、自分と違った誰かを思うこと、そして共に過ごすことの、素晴らしさと楽しさが詰まっています。 どうか絵本になって、たくさんの小さ…続きを読む

ファンタジーの特許ドラゴンをどうSFに組み込むのかという期待と、どっちつかずにならないか大丈夫か丸山弌という心配を抱えながら読み始めたのだが、結果として両方に満足できる作品となって…続きを読む

東北。ここから異世界の扉が開かれたりするのだと、思っていた……。 しかしまさかの、まさかの、舞台が東北。武器は竹槍、戦うはその土地に住む東北人！ 章ごとのテンポは軽快 RPG的なシ…続きを読む

読むタイミングを誤ると危険です。 このような食堂がないものかと、徘徊してしまいそう。 食を愛する全ての方へ 食を愛することができなくなっている全ての方へ おすすめしたい作品。 …続きを読む