輝きと苦しさの両方が詰まった、愛の物語
- ★★★ Excellent!!!
上質なアメリカ文学を原語で読んでいる、そんな不思議な感覚になる。
友達のこと
好きになった人のこと
家族のこと
好きになった人の家族のこと
それぞれの命
それからの人生
どこにでもある、いつの時代にもある存在。
この物語で虹乃氏が鮮明に描いた、ありふれた当たり前の美しい日々。
読み進めるほどに、読み手の日常や周囲の存在ともいつの間にかつながって、
それがどれだけ大切なものであるかを思い知らされる。
大切にしまい込まれた、輝きと苦しさの両方が詰まった小箱をそっと開けたような読後感。
おすすめです。