ハヤシダノリカズ

　『ネアンデルタール人はなぜ、滅びたのか？』 　親父はその、人類史のミステリーに取り憑かれた男だった。死と引き替えに残された手記には、生涯を懸けたその問いへの答えが記されていた。

同じことが好きなんじゃない。 同じことが出来るんじゃない。 それでも、あなたと過ごす時間が好きだった。 私とあなたは確かに、友達だった。 これは、絵を通して心を通わせた少女た…

お題 「色」

KAC20246のお題「トリあえず」にちょっとした狂気を感じて、どうしても参加したくなって挑戦しました。 書いてみたら微ヤンデレ×こじらせになった気がする。

よくできた夫を殺した妻。その理由は……？ KAC2024 第4回お題『ささくれ』

だれもが生まれたときに、ひとつだけのココロを貰う。縦・橫・高さが七センチの立方体。その箱が、ココロだ。だれにも中身はわからない。

　あの人がお仕事に行ったから、お掃除を。 　あら？　この箱なぁに？ 　わたしへのプレゼントみたいね。

　あたしは単行本サイズの小さな箱に『いまの大切』をいれておく。 　いつからか、気がついたときにはそれが習慣になっていた。 KAC2024 第3回お題：『箱』

介護施設に入所している祖母が 「だいじなものが入っているんだ」と探している木箱。 わたしは祖母のためにそれを探した―― KAC第三回お題「箱」の作品です。 よろしくお願いします！

安いアパートの理由は

異国への長旅で疲れた私は、目的のアパートにたどり着いた安堵感からベッドでうたた寝をしてしまう…そして目覚めたとき、背後に誰かの気配がした。

誰だって死にたいと思ったことはあるだろう。 ほんの1/10秒思っただけなのに、呼び寄せてしまったようだ…

【KAC20243】テーマ：箱を題材にした物語です。

キャバ嬢としてうまくいかぬ日々を送るアリサは、 引っ越し先に現れた女幽霊のゴーストライターをする羽目になってしまった。 思いもせぬドタバタ劇が始まり、その果ては……。

老騎士ヴォルフは旅路の果てにいた。 戦に斃れた友から託された品を、彼の婚約者ハンナに渡すべく辿ってきた旅も終わりに近づいていた。 だが、あともう一息というところで、老騎士は盗賊に…

過去作 ※この度天川様が開催されておりました、勝手に【天川賞】の天川の涙賞をいただきました。 https://kakuyomu.jp/users/amakawa808/news…

死んだ兄の部屋は、開かずの間となった。蜘蛛が出るから。

数奇な運命をたどる命と、一人のロボット。 時の流れの中で、大きな展開をみせる、この世界。 －全15話・中編－ 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 …

以前書いたものの修正版です。 この話は実話を元に書きました。

お題 「全てを破壊しながら突き進むバッファローの群れ」

北斗は森の奥の洋館に住む葵と友達になる。 図書館を凌ぐ蔵書をすべて読んだという葵。彼の背中に執着する父。北斗は彼らの歪んだ関係を垣間見る。 冬休みに再会した葵は衰弱しきってきた。

私達は生まれてくる前に、人生のあらましを決めている。それを決める場所は、天界にある霊魂登録所《れいこんとうろくじょ》。そこで零《れい》と経《けい》という二つの魂が、来世の霊魂登録…

私には中学時代好きな子がいましたが、勇気を持てずなかなか告白することができませんでした。 そんな私を見かねた友人の田中に発破をかけられ、私はようやく告白する決心をします。 電話で…

　ちょっとおー！　なにしてくれてんのよあんた……！！ 　舞台袖で着替え中の女優は心のなかで叫んでいた。 KAC2024 第1回お題：書き出しが『○○には三分以内にやらなければな…

昼休みの購買部はいつだって戦場だ。 一番人気の商品を手に入れるために、猛者たちが集まってくる。 そんな猛者たちの中でも、突出した存在の者たちがいた。昼休み四天王。彼らはそう呼ばれ…

異なる人間を選んでいれば、このような結果を招くことはなかっただろう。

本当なら今頃は駅にいないといけない時間なのに、お布団の中にいる。 そんな状況でも一発逆転できる方法があるんです！？

新世界旅行社、それは『異世界』への旅に『基軸世界』の住民を誘う旅行会社。「絶滅種のいる世界」に旅立ったはずの旅行社は、今、三分以内に対処すべき非常事態のただなかにいた－－

KAC2024参加作品。 1回目お題「書き出しが『○○には三分以内にやらなければならないことがあった』」 誰しも陥るかもしれない日常に潜む罠。 ジャンルは多分ホラーです。 …

【あらすじ】 死にたい魔女による魔法実験で生み出された命は、魔女を殺すことをプログラムされた人形。そして殺せないものは記録に残したあとは処分される。 そしてそんな魔法実験は、とあ…

忘れられた五十何番目かの末っ子王子。本ばかり読んでいた彼は、ある日呼び出され、――王になった。

　24歳になる会社員、遠野悟は、うつ病のために半年間の休職を余儀なくされていた。家にこもり、変化のない生活を繰り返しているうちに彼の心労は次第に回復していくが、復職のことを考え始…

タコ八とタコ壺の親父は捕らえられ、水槽に入れられる。そこで待ち受けるものとは……。

「では、スタートです」 そんな言葉と共に生まれた祥太は出会いと別れを経験しながら人生を送り、そして終わりを迎える。 その時に「ゴールです」という言葉が聞こえないといいなと思いな…

まさかの第二弾登場。 今回はお題を１つに絞って書いてみた。 ジャンルはバラバラなので「その他」ということで。 オムニバス。その由来は乗合馬車。 普通は１つの本などに複数の作家が…

異世界転移したとある小説家が盗作した小説と周囲の反応。 2024年11月7日　作品応募のため改稿。

人類は増加の一途を辿り地球の地表を埋め尽くしつつも、それなりにご機嫌に暮らしていた。 だが、ご機嫌なまま、死ぬまで生きていられないのが、哀しいかな人間の性、または業である。 ………

微妙な距離感にある、高校生の男女のお話。 それは　恋？　なのか。絆？　なのか……。 ちょっぴり切なくてほろ苦い、淡い恋愛物語。 「赤いきつね」「緑のたぬき」幸せしみるショートス…

海岸には猫の死体。街道には人の死体。意味がなかった。なにもかもに。

大学の教員である風間賢人は十年前に卒業した教え子の雲井瞭子に呼び出された。彼女は〈雨恐怖症〉＝オンブロフォビア（ombrophobia）なのだと訴えた――。

心身に不調を来たして実家に戻った妻。〈お掃除ロボット〉すら満足に扱えない夫は子供のためにハウスキーパーを雇ったが……。◆ タイトルは四字熟語で「熱心に願い求めることと、冷静に本質…

昭太郎は、幼馴染の美代子と結婚するのか、出世のため沙織と結婚するのかで葛藤する。昭太郎の心変わりの代償は、意外な形で払わされることになった……

親父が連れてきたのは、俺と十歳しか違わない銀座のホステスだった。

クロノヒョウさんの自主企画参加作品。 --------------------------------- お題１ 「砂の王国の砂」 お題２ 「心霊スーツ」 お題３ 「恋愛カレンダ…

クロノヒョウさんの企画 「セブンデイズチャレンジ」企画 https://kakuyomu.jp/user_events/16818023213499017272 お題１ 「砂…

桜、夏祭り、紅葉、そして今。 暑かったり寒かったり、なんだかわからない毎日に季節を感じたいと思いました。 セブンデイズチャレンジ企画２ https://kakuyomu.jp/…

　クロノヒョウ氏自主企画『セブンデイズチャレンジ企画２』参加作品。 　死んだくらいじゃあきらめない、人類のしぶとさを描いた四編。しかし――。 　まさか、日程はかわらないのにお題の…

近所にできたレストランは人間NGのお店。 主人公はなんとかしてAIを突破しようと試みる でも、やっぱりAIは高性能すぎて人間だとバレてしまう！ ↓前回の投稿↓ 『1円もかかっ…