転生前にどんなことが起こるのか?それまで生前にやって来たことが評価されます。悪い事は出来ないね! という事を再認識させてくれます。独特の世界観で進む話で、続きが気になるくらいに面白いですよ!
死んだら履修登録を済ませてから転生する。新しい世界観だと思いました。やはり前世で悪いことをしたら次も苦労はするかもしれないということですね。天使様たちにも良い待遇をされたいので徳を積んでおこうと思います。
斬新な設定と切り口で話が展開していきます。人は死に、転生する。その直前を2人の主人公の掛け合いで表現しています。非常にわかりやすくスッキリとしたお話で、かつその先の展開を考えさせる余地を残したまま完結させているので、後を考察するところまで楽しめる作品です。
設定がまず面白いです。生まれ落ちる前に履歴書を提出する必要があったり、生前の徳が現在やこれからに関係していたり。天女が妙に人間臭くて市役所の雰囲気などを彷彿とさせました。世界観の説明も無理なく組み込まれているので引っかかることなく最後まで目を通せます。中心人物(魂?)に可愛げがあって、つい機械の前にいる姿とかを想像しては微笑ましくなれます。短編として完成度も高いですが、この後どうなるのかな?と余白を残してもいますので、余韻を楽しみたい方などはぜひ読んで見てください。
霊魂登録所での魂たちの行動や会話を通じて、人生の選択や責任、そして次の生の可能性を考えさせられます。哲学とSFが融合したユニークな死後の物語で面白いです。
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(202文字)
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