あまりにも奇妙な動機について描かれた短編ミステリー。まさかそんな理由で優しい夫を殺すワケがない…と思いつつも、怒りと言う感情はあまりにも理不尽で時に当人ですら理解不能なケースもままあるものですから…。もしかすると、本当に起きるかもしれない。そう思わせてくれる所がミソですね。夏の太陽が原因で殺人を犯したカミュの短編のように。こんなにも優しいのに、どうして私の痛みを理解し気遣ってくれないのだろう?それはそこに言葉がないから…だと思うんですがねぇ。家庭や人間関係というものはまったく複雑な構造をしているものでございます。
どうも殺しちゃったみたい、旦那さんを。でも、いい旦那さんだったみたいなのになんで?ささくれができてるというけれど、ささくれができると殺しちゃうんかい。奥さんにはハンドクリームをプレゼントしような。
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加害者である妻は、良く出来た夫とは釣り合わないと思っていたのではないでしょうか? 物語は短く、読者に提供される情報はあまりにも少ない★ それが逆に、様々な想像を掻き立ててくれる……のかも?
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