, dynamic shot, action pose, firing a (colossal, devastating blue energy beam:1.2) from his outstretched hands. The beam is (enormously thick and wide, surging with radiant energy:1.2), shredding the air, cracking the ground below, Surrounded by intense light, electric discharge, smoke, dust clouds, Dramatic lighting, motion blur, lens flare. (girl:0.1),(beam:1.4)
これがAI絵でエネルギー波撃たせる呪文。
で、酒本食堂。ムーンショット1部読んだ人は覚えてるかもしれません。
酒本食堂の暖簾《のれん》をくぐると、油とニンニクとダシの匂いが、すぐに袖の裏まで染み込んでくる。
「よう、三人そろっての昼飯は珍しいな」
カウンターから親父さんが挨拶する。
カウンター奥から、店主の娘・薫子が白いエプロンをひっぱりながら顔を出した。髪を無理やりターバンに巻いた跡が、耳の上でぴょこんと跳ねている。
「今日は遠征の打ち上げってやつでー」
ミハエルが腰の手ぬぐいで指の脂を拭きながら答える。彼の肩幅は出入口を塞ぎそうで、背後のフレデリックが
「どいてくれよーミハさん、入れねー」
と肘で突いた。
「タヌキはげっ歯類じゃないぞ」
そんな声が食べている客から聞こえる。
「タヌキって何類? 化かし類?」
「いやいや、哺乳類でしょ」
「そっかー頭いい」
そんなやり取りを展開するミハエル=シュピーゲル=フォン=フリードリヒとアリウス=シュレーゲル。ミハエルは頭悪い芝居をしょっちゅうする。
「打ち上げ? 報酬を魂で受け取ったんですってね。胃袋に実りを、って寸法かしら」
酒本薫子は茶碗を抱えるようにして席へ向かいながら、ちらりとミハエルの横顔を盗み見る。頬が少し上気っぱなしだ。
「魂の代金は高いよ~。せめて餃子二十個で釣りちょーだい」
ヴァーレンスでは金は形がい化している。その代わり、魂の綺麗さがコインみたいに魂の欠片を分離して支払えるのだ。だから地球みたいな貧富の差はありえない。ヴァーレンス以外の、火明星(ほあかりぼし)最大のカイアス国は貨幣どころか奴隷制度まである始末だが。
ミハエルが笑うと、眉が優しく曲がった。薫子は
「二十個ならタダで焼いてあげる」
と言いかけ――すぐに
「冗談よ冗談、商売損になっちゃう」
と自分で首を振って厨房へ引っ込む。 テーブルは古い将棋盤を流用したもので、駒の刻印が腕の皮に食い込んでいた。
「ふん、相変わらずの人気だねぇーミハさん。まぁだ諦めてねえぞ薫子ちゃん」
フレデリックが片手で箸をくるくる回しながら、メニューの裏に書かれた「本日のおすすめ」に赤ペンで線を引く。
「人気は重いな。肩に乗ったまま降りてくれん」
ミハエルがぼやくと、アリウスが、
「回鍋肉《ホイコーロー》は豚バラか豚こまかどっち?」
「知らね、脂の乗った方がうまいに決まってる」
フレデリックが
「学者は食べ方も理屈かい?」
と苦笑いする間に、薫子が運んできた小皿の餃子は、すでに三個、ミハエルの喉の奥へ滑り込んでいた。
「あはは、お代わりはすぐ持ってくるからね」
薫子は嬉しそうに皿を重ね、ついでにミハエルの背中のホコリまで払おうと手を伸ばす。
「大丈夫、自分でやる」
ミハエルは社交的な笑みでかわし、代わりに箸を逆手に持ってフレデリックの皿へ餃子をポンと置いた。
「いただきます、って顔してる奴に回せ」
「だれが箸で餃子をプレゼントする奴がいるか」
口では嫌がりながらも、フレデリックは平然とそれを頬張る。アリウスはメモ帳に「実験結果・人間の口は正直」とだけ書き留めた。 厨房で油が跳ねる音が、ちょうど手拍子のタイミングになる。
(中略)
「あれ、動く遺物《レリック》?」
アリウスの声ではない。酒本食堂で、テレビのワイドショーが
「遺跡街の新種ゴースト!」
と騒いでいたのを、風音は思い出した。 ――食堂側。
「マジックビジョンうるせえなっと」
フレデリックがリモコンを探るが、店主はジャスミン茶を淹《い》れてる最中で、映像はそのまま。
「ゴースト?」
酒本薫子が首を傾げる。ミハエルは片眉を上げて、画面に映る「廃園の異変」を見た。
「……あそこ、さっきわたしたちが通った場所じゃない?」
「偶然でしょ」
アリウスは冷静だが、箸の動きが止まっている。
「偶然が重なるのは、統計的にあり得る――」
「あり得るが、ついてるときだけだ」
ミハエルは腰を上げ、レジに置いてあった駄菓子のビニール袋を指で摘《つま》む。
「行くか?」
「飯の最中だぜ」
「飯は後で食える。肝心の〆は、まだ店に置いてきてる」
フレデリックは
「〆って餃子のことか?」
と嘆息しながらも、コップの水をぐいと飲み干して立ち上がる。
「薫子ちゃん、残りは温めといてくれ」
「え、ちょっ――だ、大丈夫?」
酒本薫子がエプロンで手を拭《ぬぐ》い、出しかけた餃子を焦げないように火を弱める。
「すぐ戻る。約束する」
ミハエルは軽く手を上げ、三人は店を出た。背後で
「気をつけて!」
という声が、油の跳ねる音に紛れる。
王都ヴァーレンスの、南西の遺跡の街デュポンの大学生の娘さんがいる個人食堂です。
わたしが見てるのはあなた個人の物語なのに!
https://kakuyomu.jp/works/16818023211859110800/episodes/16818093083940967086#end
で出てきています。絶対運命神プラン編ですね。遺伝子で生まれた瞬間からじじばばまでレールに乗せようという地獄の計画の時に初出で。
2026/4/20くらいに再登場予定。
渋滞しすぎ、更新予定が。
もし待ちきれない場合は、例によって、海外の方で挿絵付きで早く公開してるのでどうぞ。
https://www.seabell.com/ja/author-profile/b2e0727a1f37a2df9eeee06b15319326
ああ。自分の作った絵なのにセルフ飯テロ。