紅色吐息（べにいろといき）

　あの歌に影響されて、庭に植えた植えたマリーゴールド。 　僕は、小さな小さな庭で迷い、気がつけば異世界へ。 　眩しいマリーゴールドの世界にも、光だけでは、ありません。 　影もあり…

少女と見紛う美貌の母、色子。 色子とは正反対の娘、諒子。 色子に似た人形を作り続ける男、誠司。 「髪を伸ばして化粧をさせて。それで色に似れば喜ぶんだね、誠司さんがさ」 そのキ…

私と蝶の物語

旅鳥のセキレイが降り立った廃屋同然の洋館には、オルゴール・ドールがあった。美しいオルゴール・ドールにひと目で心を奪われたセキレイだが、オルゴール・ドールには悲しく辛い過去があった…

　シャッター通りの無人野菜売り場。 　売り切れてしまってしょんぼりしている僕は、散歩中の鹿を発見。 　翌日、鹿たちへのお土産を買って行きました。

　大晦日のテレビに、事件のニュース。 　被害者の写真は、よく知る顔が。 　加害者にも聞き覚えが。 　来年は、良い年になるかな？

告白と玉砕を繰り返しながら、有野君は何を求めるのか。 幼馴染の森矢はなぜ掃除用具入れからそれを見ているのか。 ちょっとだけ重い男女の、恋愛短編小説。

　いくつもの通報があった。その内容は不可解であった。 　 　近所を暴走する背の低い奴がいる。猿や猪ではない。 　走り抜ける物体から奇妙な音や声が聞こえる。 　真夜中に現れ、光る時…

私が経験したことを書き記しています。 誰にも話せない　でも紛れもなく真実なの 私は確かに、この目で見た！

実際に放浪したことがないのにどうかと思いますが、ふと思いついたことを書いてみました。

とあるエルフの旅の一幕。

KAC2022用に書いてみました。笑顔を失った少女と、彼女を笑わせようとする男の物語。

幼い頃からずっと好きだった幼馴染。 将来は結婚すると本気でそう思っていた。 でも、そんな幼馴染はある日俺に嘘をついた。 そして……その1ヶ月後幼馴染は死んだ。 「嘘」は人…

ある日俺を訪ねてきたのは、壁に貼ったポスター御本人。 1200文字のインチキ・ハードボイルドです！

文化芸術に深い伝統を持つ国の学院で行われた学内芸術鑑賞会の成功を祝うパーティーの冒頭で王太子殿下とその取り巻きが殿下の婚約者、公爵令嬢を断罪&婚約破棄。あれ?でも殿下のお隣、虐め…

貴族学校に通う第二王子殿下達仲良し三人組は、それぞれの婚約者のご令嬢が大好きです。でも、入学してきた聖魔力保持者のせいで?婚約者達に悪口を言ったりしてしまう様に……。これじゃあ婚…

「そうです私がオヤスミ天使です……というわけでキミははやく寝てください！」 突然、現れた天使は貴方を眠らせに来たと言う。 だがそんな天使は一生懸命ながらもポンコツ気味。 コント…

貸し切りの大型旅客機で行われるモードコレクションに参加したシンディとエレナ、彼女たちの魔法の時間はいつまで続くのでしょうか

人生や夢を諦めかけていた麗奈がふらりと立ち寄った美容院。そこは夜6時から営業するちょっと変わったお店。オーナーさんや働く美容師さんは実は幽霊？！　お客は自殺願望者や自己満足のスト…

雪の晩にさよがばあさまから聞いた雪女郎(雪女)の話は、有名なあの話とは少し違った展開をしていきます。

第一部は、周囲の人間の心理や感情を読取ってしまう少女、ミエル・クーヴェルの物語です。 やがて、世界最高の傭兵団『紅の黎明』の部隊長を担うまでになる彼女の人生を描きます。 この世界…

【カクヨムWeb小説短編賞2022】令和の私小説 手紙は叔父の住む地方都市から届いた。 その町は清流が流れ、埋蔵文化財が眠る地。 北には古代信仰のある高い峰々。 木漏れ日は優…

ひざまづく美少女のスカートからのぞく膝小僧に萌える。 そんなアナタに送る、１万文字読み切り・美少女ファンタジー。 中学時代の失恋のトラウマから、高校ではモブに徹すると決めていた…

ﾀﾋネタについての短編集です、暗い話となっているので、分けました。 Attention！ 重いネタとなっています。 短編なり。 あ、バリバリフィクションなのでご安心を。え？フィ…

吾輩、クールな語りが魅力のネコ探偵。 だれだ！！　ネコの額がせまいなどと申すうつけ者は！！ わがはいのクールな推理の前に、深くひれ伏すがいい！！ なんちゃって……推理も何もない…

二歳の娘が亡くなってからすっかり暗くなってしまった我が家。 引きこもりになってしまった息子は部屋でどうしているんだろう。

　その男による新たな治療、心のカテーテル。 　心の病を完璧に治療するその技術には、秘密がありました。

母を亡くして沈んでいた私は、ある日図書館で借りた本にしおりが挟まっているのに気づいた。「恋愛書肆」と書かれたしおりは、ローズマリーの香りがして……。 図書館で本を借り続け、つい…

不慮の事故によって家族を失った中学生、笹倉芳人。 引き取られた親戚の家でも学校でも平穏はなく、親戚一家には厄介者扱いをされ、学校では虐められて過ごしていた。 端麗な顔立ちの芳…

不注意で転倒し、頭部を強打した千春はここ１～２年の記憶を失っていた。 入社３年目の千春の記憶は、新入社員の頃にまで戻ってしまっている。 千春は日記を付けていた。 パスワード付きの…

惑星エスルの重力逆転現象から数十年。 不思議な力を得れた一部の人々は不思議な鎖を用いて、小さな大地と地表、いや岩の大地を繋げて宙に浮島を作り、そこで暮らしていた。 歩夢(あゆ…

人の寿命が永遠に近くなった時、死はどのように変容するのか。 そんな事を考えながら書いた短編です

※「５分で読書」短編小説コンテスト中間選考突破作品です。 監視カメラの映像から、その人物が今後犯罪を犯すかどうかをAIで予測する。この技術はすでにある程度実現されています。 …

とある病室で目を開けると、男が立っていた。 面会はできないはずなのにそこにいるってことは——。 謎の男の正体は？

月火水は慌ただしく過ぎる、金曜は週末なのでちょっと贅沢したい。 じゃあ、木曜は何を食べる……？ これは、「木曜日の晩餐」を密かに楽しむ人々と、楽しみたい人のための物語。 …

その辺の本に出てくるうさ情報をまとめ上げたもの。 参考資料　南方熊楠『兎に関する民俗と伝説』アーネスト・シートン『シートン動物誌』他。

※KADOKAWA刊「5分で読書　驚愕のミライ」に収録されています。 書籍版は若い読者向けにわかりやすく改稿したものになります。 https://www.kadokawa.co.…

すべてはおちんぽのためだった

ボインと言ってはいますが、そこは各自の好き好きですので、皆さんのご想像に合わせたお相手を思い浮かべればいいと思います。 俺もそうします。 ああ僕は今、世界一の悩める人さ――。

えー、かくして小説や、絵画や、詩歌や、彫刻や、芝居や、映画や、ゲーム等々。AIよりも人間のほうが感情の機微を表すことが可能と思われておりました、こういった芸術分野や娯楽分野などに…

恋人から届いた手紙 そこに綴られていたのは思い出と2人のこれからのこと

僕は２０２０年生まれ 妹は２０２２年に生まれた。 いわゆるコロナ禍の時代だ。 時は流れ２０４３年、妹はもうすぐ結婚する ※そんなに上手くいかないだろ、と思われる方もいらっしゃ…

　筋肉をこよなく愛す男は、贅肉を嫌ってそうな女の子と出会う。 　そして、その子の尻は揺れていた——。

森蘭丸（成利）は弟たちと共に本能寺に入った。近習として織田信長を守り、その手足となって毛利攻めに参加するためだ。 蘭丸は、全身全霊をもって信長につかえていた。彼の未来を自分の未来…

友人からは変わり者、変人、変態と陰口をたたかれる吾妻朱音。そんな彼女が、夏休みのある日、奇跡の再会を果たす。……彼は３年前に病院の庭で見かけた男性だった。・・・・・・その日、朱音…

文化六年の八月早朝。腰巻ひとつの若い女が、乳房を揺らして江戸の仙台藩下屋敷に駆け込んだ。

角川ホラー文庫から2023.02.24（金）より刊行予定の「聖者の落角」の試し読みになります。 実際の製品とは内容が違う場合がございますのでご了承ください。

生きることに疲れてしまったから。 これ以上生きていても、意味がないと思ったから。 そんなありふれて、ちっぽけで、とてつもなく重大な理由で自殺した少年たちが、天国と地獄の狭間で希望…