おやすみ、おちんぽ

作者 太刀川るい

913

369人が評価しました

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★★★ Excellent!!!

「火の鳥~未来編~」のレイ・ブラッドベリがイメージとして浮かびました。
タイトルからは想像も付かない、遺伝子乗り物説を骨子にした正統派SFでした。
感動のあまり、読み終わった直後は「さよなら、ジュピター」と「こんにちわ、おちんぽ」の区別さえつかないほどです。
今はつきます。

この作品の影響で、私の中でのおちんぽのイメージは完全に払拭されました。
なんだか街中に出て「おちんぽ」と大声で叫んで回りたい気分です。
これは今でもです。

★★ Very Good!!

タイトルだけを見ると下ネタかよ!と突っ込んでしまいそうですが、内容を見ると実はそうじゃない。
遥か遠い未来に有り得そうな世界観、自分自身の境遇と己の分身に対する様々な思い。読めば読むほど複雑な心境なってしまう不思議な小説でございました。
人間味溢れるSF小説としてお薦めしたい一作です。

★★★ Excellent!!!

卑猥さは微塵も有りません。SF好き、短編好きの方には、読み逃して欲しくない傑作。賞賛に相応しい言葉を思い付けません。今すぐ読んで!
短編にはMAX2つの信条なんですが、これは文句無しで3つ。
これから他の投稿作品を読みますが、更新履歴を見ると一様に古いので、カクヨムを敬遠されたのか?と不安になりました。でも、レビュー歴を確認して安心しました。他の投稿サイトにアップしている作品が有るなら、是非こちらにも。IT難民で老齢の私にとって、他の投稿サイトを探るのは苦痛なので、宜しくお願いします。

★★★ Excellent!!!

下ネタだと思って読んだら素晴らしいディストピア小説でした。
何のために生きるのか、何のために働くのか、
人間は人生に何を求めているのか、
最終的に人間の欲求はどこまでシステム化されるのか、
おちんぽのおかげで考えることができました。

素晴らしい作品をありがとうございます。

★★★ Excellent!!!

「微妙に歪んだドアを開けて……」
この出だし、最高です。しびれました。
微妙に歪んだドアの先にあるのは、きっと微妙に歪んだ世界なのでしょう。
普遍的なテーマ(生殖と自由意思)も、歪んだ世界においてみると、まだまだ異彩を放つんですね。そんなことを感じました。
この「おやすみ……」はアイデア、文章力、作品の長さの三拍子揃ったキレのよい作品に仕上がっていると思います。
一読して、正常な世界に戻れば、ある種の幸せを感じるのではないでしょうか。
私は切り離すのは、やっぱり嫌です。

★★★ Excellent!!!

主人公のおちんぽは、きっと同性でも愛しくなるような、無人格で包茎でパイパンで、そんな想像をもかきたてる。
長編にも耐えうる設定であり、テーマで、これを思い付いた責任を取る意味でも、チャレンジを求む。
こんなに面白い設定を簡単に短文で使い捨てされたら、盆百の作家たちは髪の毛をかきむしり皆禿げるだろう。

★★ Very Good!!

種の存続の為にと思うなら、それは精巣であり、相手に贈るのは精子である。
だが、作者がこだわったのは「おちんぽ」そのものだ。
そして「おちんぽ」を自分の本体にまで高め、それ以外の体の部位を全て「おちんぽ」の為だけに存在すると言うところに位置付けているところが侮れない。
更に、自分の一部であったであろうその部位に愛情のような物さえ感じ取れる一人称の語り口、「おやすみ」と挨拶する時の眼差しなどは、既に父親が娘を見つめるような不思議な感覚に陥らせる。
とにかく読んでみて。

★★★ Excellent!!!

出だしからラスト一文のキメまで最高でした。
文章力から構成、アイデアまで見事なものです。
荒唐無稽で滑稽なようでいて、じっさい人間のすべての営みは生殖に帰結するのだという身もふたもない真実を突いた風刺で、人生についていろいろ考えさせられますね、、
百年後も二百年後も、これは変わらないでしょう。
未来世界を描きつつ、変わらない人間像を描く。
これぞSFであり文学。短いけどその真骨頂を体現した作品です。

★★★ Excellent!!!

真逆、こんなに面白いとはっ・・・!!
ギャップがあり過ぎる上に、面白いと思いつつも、こんな事に笑っている自分にも笑ってしまう。
それに、言っていることに
「何を言っているんだ?」
と思いつつ、
「確かに、そーだ。成る程な。」
と、思っている自分も面白かった。

これは、絶対読むべきだ!


★★★ Excellent!!!

えっと、なんだろうこれは。

理解できない、いや理解できる。

こんな手で来たか、という思いもあるし。
一発屋ネタすぎる、とも思える。

なんにせよ、深夜のノリで見た方がいいとも思えるし。
少し先の未来を憂うる現実世界のフィルタで見てみるのもいいかもしれない。

好きか嫌いかで聞かれれば、嫌いじゃない。
嫌いじゃないけど好きとおおっぴらに言うのもなんだかなあと思う。

とにかく混乱しているのは確かだ。
その混乱は、ただ意味が分からなくなっているだけかもしれないし、何かが生まれ出る混沌かもしれない。

ここまでつらつらと書いてきたけれども内容を処理しきれず疲れたのだろう。とにかくもう寝ることにする。

「おやすみ、おちんぽ」

★★★ Excellent!!!

わたしのぱぱは、ぞうさんです。
おみみと、おはながおっきいです。
てれびのあふりかとくしゅーで、ぱぱは、かつやくしています。
ままは、ちがうのよ、っていうけど、わたしもぞうさんに、なりたいです。
ままも、おっきなぞうさんが、すきみたいで、よるはいつもいっしょにねています。ままといるときは、わたしといるときより、おっきいです。

Good!

勃起しねえだろうがっ! おちんぽだけじゃ! 海面体に血液が充填されへんやんけっ! それに子作りに重要なのはおちんぽじゃなくて、精子を作る精囊だろが。おちんぽはただの発射器官にすぎない。子供作るんなら、人工授精でええやんけ。
 ついマジメにツッコんでしまいました。やれやれ……。