りょう（kagema)

呑んだくれて怠けているようで、その実仕事に対してとても誇りを持っている。そんな親っさんの人柄のよさがとてもいいです！

心が痛むようなそんなお話。
なんだか、もののあわれを感じてしまった。
あんまり言うとネタバレになっちゃうな。

なるほど、暴力的なことでなくても猟奇性は表現できるのか……、と学ばされました。
いや、ある意味暴力的かも。

名前の呑気さとは裏腹に後味が悪い。
だが、それが読者に環境問題を意識させる。

文明によって、押しのけてきた死の恐怖、自然の脅威。
それが思わぬ形で人間に立ちはだかる。

記憶は美化される、とはよく言われるが、それだけじゃない。印象的なところだけが切り取られている。 では、忘れてしまった部分は？ 過去が記憶の中だけのものならば、忘れてしまったものは、…続きを読む

筆者の成熟した文章が、1人の男の恋を鮮やかに映し出している。

人はなんのために生きるのか？
種の保存のため？
それとも、社会のため？
そんなつまらない人生を皮肉に嘲るのがこの小説だ。