主人公の世界旅行の感想が描かれていないが、是非聞いてみたい。物語の住人にもインタビューしたい。 僕は世界旅行には興味があるが、大気汚染のある世界は遠慮します。 僕は入院中に豚箱に連れていかれる夢を見ました。おかしな話でした。この話を読んで思い出しました。
なんだこれ……すげぇ!面白かったです!!!「世界旅行」が刑だと言い渡された、囚人横山。最初の一年間決められた国へ向かう。世界旅行の刑を行う際は、必要な日用品、どこでも使えるクレジットカードが支給される。そして、一年後は天国、彼は自由で旅ができるようになる。なる、はずなのに……。「それでは、これより罪人横山敦の『世界旅行の刑』を執行する。扉を開けよ」監獄の外、本当の世界はどうなっているのか。シャバの空気は……刑の本当の意味とは。これは、そう遠くない未来の話なのかもしれない。
世界旅行をすることが刑。必要なものは支給されたクレジットカードでなんでも買える。なんて羨ましい刑なんだ!……と思っていたのは前半部分。あっと驚くどんでん返しがあります。自由とはなんでしょうか?そんなことを考えさせられる作品です。ショートショート好きにオススメの作品です。
そこが例えどんな世界であれ、今いる場所よりはいいだろう。いや、今の場所が豚小屋だとして、世界旅行よりはマシかもしれない。ぜひご一読あれ。
タイトルはなんか楽しそうな雰囲気が漂っているのですが、作品の最後で「世界旅行の刑」の真相が明かされます。旅行に必要なものは全て支給されるシステムもあり、途中までは「何それ、楽しそうだな~」なんて思いながら読んでいました。ラストで待ち受ける主人公へ言い渡された刑罰の正体とは何なのか?是非読んで確かめてみてください。
それはとんでもないパンドラの箱でした。短編なのでサクッと読めます。
なにそれうらやましいと思ったら!!ここではオチが書けないルールなので詳しくは書けませんが、主人公はこれから色々な目に遭うんだろうなあ、と想像しました。
世界旅行と聞けば、普通は、ウキウキと楽しい事を連想しますからね。最後のオチとのギャップが1つのアクセントになっています。ただ、個人的には、中国大陸に渡るまでのシーンも詳しく描かれていたら、もっと臨場感が出たのでは?と思います。ところで、クレジットカードって、どこで使うのでしょう?
一発のアイデアで簡潔に物語が出来上がっています。星新一のようで、楽しく読めました。物語では明かされていませんが、何故5回も刑は執行されているのに「世界旅行の刑」の真実を囚人たちは知らないのか?「囚人だけに情報統制がされている」?なら新人の囚人はどうなのか?一般人が「外の世界に戻れることを夢見ている」ならば、一般人には情報統制がされていないということにもなりますし…などの疑問が出てきて考えるのが面白く、二度美味しいです。そこに作者しか知らない裏設定があるのでしょうか。気になります。
初めはどこがSFなんだろう?と思っていましたが、最後の最後で世界観がひっくり返りました。会話や説明が淡々としてますが、実は結構恐ろしい。そうきたか!というような短編です
妙なリアリティがあって、空恐ろしい作品。星新一のSSを連想しました。何十年、何百年後かにこの話が、預言書にならないことを切に願うばかりです。
『世界旅行の刑』がなぜ重刑なのか。読み進めて最後に分かります。なるほど、と思うと同時に、ぞっと寒気が走り、暗い読後感を与えます。この嫌な読後感こそが、作者の意図でもあると思えます。短いながらも、考えさせられる作品です。
意外と怖い話。だが、あながちありそうでもある。そう思わせてくれる作品。
名前の呑気さとは裏腹に後味が悪い。だが、それが読者に環境問題を意識させる。
実質は死刑。しかもゆっくりジワジワと苦しめられると
もっと続きが読みたくなる、不思議なリアリティに包まれた話でした。この世界観を広ければ、もっと面白い長編になりそうです。
読み終わった後になんとなく心に残る名作。わかりにくい部分もそれはそれで興味深い。
この刑、近い未来に実際に刑として施行されそうだ。言葉だけでみると楽で楽しそうだが、近未来では…という話。
はじめ「世界旅行の刑」と目にしたとき、どのあたりが刑罰……?と疑問に思っていましたが、最後まで読んで納得。良い意味で予想を裏切られました。このお話は短編となっていますが、主人公が今後どうなってしまうのか、とても気になります。
世界旅行の刑。それは普通に考えれば天国でしょう。ただ、それがこの世界ではただの生き地獄。彼の行方には何が待っているのか。想像は私達に任せられる。実に残念且つ、希望を持たせてくれるお話でした。