光るアイデア、そして膨らむ疑問。

一発のアイデアで簡潔に物語が出来上がっています。星新一のようで、楽しく読めました。物語では明かされていませんが、何故5回も刑は執行されているのに「世界旅行の刑」の真実を囚人たちは知らないのか?「囚人だけに情報統制がされている」?なら新人の囚人はどうなのか?一般人が「外の世界に戻れることを夢見ている」ならば、一般人には情報統制がされていないということにもなりますし…などの疑問が出てきて考えるのが面白く、二度美味しいです。そこに作者しか知らない裏設定があるのでしょうか。気になります。

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