出版して、むすこによみきかせたい。そんな、かわいくて、いとおしくて、やさしいせかい。
こどもって、いろんなことをギモンに思い、想像する。わたしも小さい頃、どんなにしらべても答えの出ないギモンをたくさん抱いた。だれかに聞いたらばかにされそうで、ひとりで悶々と考えたこともある。
そんなギモンや想像のひとかけらのような、すてきな作品。
この作品のすごいところは、「ぼく」の観察によって得られた想像である、ということ。
相手を知るために、物事の理を知るために、姿かたちをとらえるために。「観察」は学習の第一歩目だとわたしは考えている。
いきもの、そして観察と想像。短い文章のなかに、こどもに教えたいことがたくさん詰まった作品。
あぁ、ほんとに、えほんとして出版してくれないかな。