Hell Tears 第二百六十七話 その願いを抱きしめてより
<後期型ナイトメア、シックザールとフランとプレクスが戦っている時の場面から>
「最強の兵器は、私達ナイトメアだ! 人などではない!!。力に溺れ、欲に溺れる人間などでは決してない!」
傭兵の自分がどれだけ、死にかけて泥にまみれ。絶望と飢えの中で仲間の死を見送って来たと思ってんだ。モブだって響だって、ゴミからあんなすげぇもん独学で作ったんだぞ。生まれた時から、力与えられただけの機械が偉そうにのたまってんじゃねぇ。
「信念と執念を備え、その道に全霊で命をかけられる人間」お母様はそう言った。ならば、貴女は人間ではない。エサではない。兵器だ、これは兵器同士の戦いだ」
流されるまま生き、幻想に脳を焼かれる様なゴミ共ではない。
鍛え続け、学び続け、愚直に自分の信じた道を生きた人。
機械よりも摩耗するまで鍛え、AIよりもどん欲に取り入れ続けた人。
恐れなさい、もし最強のAIに届く力を持つとしたら。それは、兵器となる程の人に他ならない。
「お前も十分凄い兵器だったよ」
「アンリクレズならともかく他の存在に私が負けるわけがない……と思っていたのですが」「そいつは思い上がりだ、どんなに強くても思い上がったら転げ落ちるだけだ」「お母様、貴女が恐れなさいと言った理由が理解できました」
<本文抜粋終わり>
※ ナイトメアや遺産の全ての製作者であるヴァレリアス博士は人を餌としながら、その言葉を幾度となく口にします。『殆どの人間は餌にしかなりえない。養分にしかなり得ないとそれでも稀に兵器となれる人間は現れる。最強の機械にも知性にも届きうる人がいる。だから、人を侮るな。そして、兵器となれる程の人は凄まじい。だから、恐れなさい』と学習させています。
決着後の台詞でも、フランは「思い上がったら転げ落ちるだけだ」と機械に向かっていい。シックザールも『恐れなさいと言った意味が理解出来る』と口にしています。
まず、現実はゲームではない。だからこそ、『殺した手段を悟らせない』『殺し方の説明をしない』『殺せる時に見逃すのは傲慢ではなく、驕りでしかない』『殺し奪い取るのが強者の特権でも、真の強者はそれを説明して敵を作ったりなんかしないし、いつでも殺せると喚いたりもしない』
だからこそ、『思い上がらない事』。今は雑魚でも生きていれば兵器となりうるかもしれない。兵器となった時、それ一体ではなく。群体となって取り囲まれているかもしれない。だから、本当の強者は自分が敵ですなんて自己紹介しない。死んだ事すら悟らせず、凡ゆる手段を取ってくる。
ただ、思い上がらず。勝利に向かって命を賭けられる人を心から恐れなさい。←
遺産の兵器を探す旅で。遺産の作者は人を侮るなと遺産に学習させていた。たった一人で、それらの恐るべき機械達を作りあげた人は確かにもっとも恐ろしい兵器となれた人だったのかもしれない。
そう学習させても、機械は人を侮った。自身を最強の兵器だと驕った。
だから、人は叫んだ。「お前は力を与えられただけだと」。
最強の人に力を与えられ。驕って転げ落ち。一対一では届かなくても、驕らず共に機械に向かって行く様は『人として生きている』
そして、このHell Tearsのキャッチコピーは『兵器を探す物語』。
それでは〜ヽ(´▽`)/