蒼翠琥珀

天象が読める風神の末裔・夕星は、ある日故郷と許婚を失う。 姿のない近衛・葉隠に助けられ、落ち延びた筑紫洲。 そこで大国を統べるのは、日の神の末裔の巫女・日向大王だった。 大王に仕…

パリに住む16歳の高校生カリムは、区立音楽院のピアノ科に通っている。プロの音楽家に憧れながらも、アラブ系移民の息子という立場に引け目を感じていた。そんな時、チェリストである友人の…

「絵画」と「色」の関りについて、宗教・文化・科学・心理学の観点から分析しております。 　楽しんで読んで頂けたら嬉しいです。 ＊応援・評価嬉しいです。ありがとうございます！ ＊無…

追放された王太子は、従わない不遜な神獣と旅に出る。 相性最悪主従が織りなす、胸躍るオリエンタルファンタジー！ 大陸の内陸部に位置するオアシス国家・カルジャスタン王国。 この国の…

「火狩りの王」シリーズの日向理恵子が綴る、ペンとインクの冒険ファンタジー『ネバーブルーの伝説』。 本書は写本士見習いの少年が、任務で初めて他国を訪れ、世界の秘密へと近づいていく物…

近畿地方のある場所にまつわる怪談を集めるうちに、恐ろしい事実が浮かび上がってきました。

皆様の多忙に寄り添う九州発　フリー情報誌。

少女はいつも一人だった。 ある日心惹かれるものを見つけて、一人は寂しいと泣いた。 ＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊ 那智　風太郎様の自主企画のための作品です。 「雨の情景…

【角川文庫様より2023年7月21日頃3巻発売】 砂漠の中の豊かなオアシス国家に、双子の王子様がいた。 片方は伝説の初代国王と同じ蒼い髪をしているが、勉強も武芸も苦手で、子守をし…

　常磐木悟（ときわぎさとる）は、理学部・生物行動学科の大学二年生。人とのコミュニケーションを出来る限り減らしたいと思い、将来は昆虫研究者になることを考えている。 　ある日、図書…

★なごや幻影奇想シリーズ短篇。本作のみでも問題なくお楽しみいただけます。 『共鳴糸エンゲージメント』ラストより数ヶ月後ぐらいのエピソード。 　■　■　■ 　名古屋駅から名鉄あ…

小学校を卒業したばかりの九段鉄太はこの春から家庭の事情でじいちゃンと二人暮らしをする羽目になる。 秘伝の古武術・無三流の第二十一代目宗家候補としてじいちゃンから課せられた厳しい修…

ワイン旅エッセイ『神の血に溺れる』の続編です。 前作は過去の旅の記録でしたが、今作は現在進行形で綴られていくワイナリー設立奮闘記になります。 そう、現在進行形で綴られるというこ…

何者かの介入で、物理法則の大規模アップデートに失敗しました。 バグを突いてあり得ない事象を起こす「魔術師」が大量発生する恐れがあります。 安定した物理法則を維持するため、管理者は…

コードネーム『スピア』は、冷酷な殺し屋である。 今日もいつものように仕事を終え、次に殺すターゲットのもとへ向かおうとするが、不覚にも警察官と遭遇してしまう。 しかしその女は彼を確…

世間一般で売られている「小説の書き方のハウツー本」は、純文学向けの国語文法・小説作法メインの本と、ライトノベル向けのストーリーのアイデアの出し方メインの本に別れているように感じま…

読者視点での物書きの方達への、読まれるためのアドバイス的エッセイ。 元読み専。あるとき試しに執筆してみて作家の気持ちを理解。現在は読む９０％書く１０％、なので自称読み専作家。そ…

カクヨムを読んでいると、「こんなに素晴らしい作品なのに、なぜこんなに☆が少ないのだろう」という作品に巡り合うことが少なくありません。 良作が埋もれてしまう原因について、自分なりに…

『怖い絵』とかで、絵の背景を読み解く愉しみが紹介されていますよね。 東洋絵画でも、知っているとちょっと愉しみが増すかもしれない、そんな背景があります。 （１話千文字以内……だっ…

月コロニーへの人類移住計画が完了し、荒地と化した地球に、なおもそこで生き続けることを選んだ者たちがいた。 砂嵐と噴煙に塗れ、疫病の蔓延る不毛の大地で、何が人々の希望となり得るか。…

伊藤康介、四十七歳。既婚。女房に逃げられる。娘あり。 そんな彼は友人の紹介で『アラカルト笑顔』という何でも屋に就職するのだが……。

ロシア共和国極東連邦ニッポン自治州。そこは平均気温マイナス30度の極寒の地。 監視衛星により捉えられた正体不明の熱源を追って、機械仕掛けの蜂を操る蜂使いの少女と外骨格機動脚の熱に…

　人になりたかったロボットはどんなパンケーキを焼くのか。 　ロボットになりたがった人が焼いたパンケーキはどんな味がするのか。 　一人の男が電子の海に溶け出して還って来なかっ…

死ぬ夢ばかり見る、という話。

天竺・須弥山を拠点として君臨する神仏の宗門は、外界の神々からの勢力におされ、その栄華を蝕まれつつあった。この負の状況を打開すべく、とある任務を託された毘沙門天が、救世の旅路につき…

僕の名は草壁薫。どこにでもいる普通の高校生だ。 昔から自分に取り柄というものが見つからなくて、気が付けば世界の端っこでうずくまって何もしない生き方を選ぶようになっていた。 だけど…

　本作品は、自主企画参加の主に短編作品集になります。他にも思いつきの短編などを収録しています。 　ブラックな作品が多いですが、ニヤけて頂ければ幸いです♪ 　企画参加時は他の作品…

お人好しでちょっぴりスケベなアラフォー独身の俺が、スタイルは良いが頭の残念な駄女神からお願いされた。 「異世界の管理者になってください」 何もわからないまま異世界に飛んだ俺は、情…

[カクヨムコン8・エンタメ短編小説部門短編賞受賞] 青年ラウルは、とある王国の城下町デリツィオーゾで天才料理人として名を馳せていた。 ある日、ラウルの店に身分の高そうな客が来店…

チクフォーの会社を舞台にアンハピネスな出来事をお届けします。 KAC2022 4回目お題　お笑い／コメディ　参加作です。 ※同シリーズのお話を足してタイトルを変え、再掲載して…

もしもこんな理不尽な法律があったら、あるいはもしもこんな奇妙な制度があったらという発想で書いたオムニバスです。一話完結ですので気楽にお楽しみください。

中国歴代王朝の歴史は一面に於いて、北辺蛮族との戦いの歴史である。 景帝十三年、漢土を侵した蛮族を征伐に向かった漢人の軍は敗れ、敵地に孤立した城市に籠城を余儀なくされた。 都の廷臣…

日本人の平均寿命が八十八歳となった社会。俺はじいちゃんの米寿祝いで、登山に付き合うことになった。

犬男、成層圏に聳える山を登るキャタピラ式の装甲バス、海を走る軽便鉄道、喋る戦闘攻撃機、六脚式機動砲台、人工生命体「バーム」、ヒト型深海潜水艇。奇妙なアイテムと人物が織りなす、近未…

ウイルスパンデミックで不要不急の外出が制限された街。元大学生の俺は、フードデリバリーのバイトをしていた。 運ぶのは注文のあった弁当類。そして秘密の『ドリンク』だ。 非日常だった…

　こちら『もしも自分が書いたキャラが結婚したら』と言う、ｉｆストーリーーです。 　一話３００文字～５００文字程度。全２２話。９０００字ほど。 　～2/14まで毎日２０時１７分に４…

みなさんもきっとそうでしょうが、ぼくにも妙な体験がいくつかあります。 このまま消えていくにはちょっとだけ惜しいふしぎな体験や、周りを取り巻く変な話をあつめてみました。 庭にふき…

和洋の絶品お菓子を供するまれぼし菓子店。 たまたまお店と出会った〝わたし〟。 様々な場面で、三人の店員や常連客と、お菓子を通じて小さな心温まるストーリーが展開される。 美味しいお…

【『Dawn of the Mapmaker』という題名でCross Infinite World社から英語版が出版されました。もの久保さんによる美しい表紙と挿絵は必見です！】 …

カフェで流れていたノスタルジーな短編映画に魅せられたナナカは、その結末に納得いかず、監督に文句を言いに行く。逆に監督であるトリトに制作を手伝って欲しいと言われて、ナナカは困惑する…

やまあいの村で捨てられた人間族の赤子がいた。 犬人族の夫婦が赤子をひろい「アトボロス」と名づける。 十五歳になった人間の子は、村の守兵となるため訓練兵となった。その初日、獰猛な獣…

【あらすじ】 「私」――矢代幸雄は、知己である松方幸次郎に連れられて、パリ郊外ジヴェルニーのクロード・モネ邸へとおもむく。松方幸次郎は、のちの西洋美術館の元となる、「松方コレクシ…

【まえがき的なやつ】 『第3回角川武蔵野文学賞』への参加作品です。 勢いだけで書き切ったのですが、勢いだけで書くのは本当に楽しい、 これはくせになる。笑 話の展開がちょっぴり（だ…

乳的生命体に寄生された乳源(ニュウマン)たち。 彼乳らは、乳球にて独特な文明を築き、独自の文化を発展させていた。 第一部は授乳時代の物語。 プロティーン王国のバスティ王子は成乳…

わたし──大須瑠々（だいす・るる）には、ボードゲームの中に入り込んじゃうという体質がある。 同じクラスでボドゲ部の角八降（かど・やつふる）くんは、そんなわたしをボードゲームに誘っ…

お母さん、そんなに私が憎いのですか？ そんなに私が悪いのですか？ 幸恵はある新興宗教の元二世信者。幼い頃から入信させられ何の疑いもなく活動していた。 しかし、教団の教えに疑問…

芋煮――それは山形のソウル。 太郎は登山中に不思議と遭遇し、天女と古代人のコスプレイヤーと芋煮を作ることになる。 村山から来た天女、庄内から来た古代人――芋煮戦争の火蓋は…

失敗ばかりの人生でした。 いや、生きてるからまっ、いいか。 後悔ばかりの人生です。 今から挽回すればいいか。 やっちまった人生でした。 秘密は墓場まで持ってけばいいか！ け…

先の大戦で崩壊した文明。 その世界の片隅にあるスラム「箱庭」 人々は皮肉をこめてそこをエデンと呼んだ。

「俺には到底理解できんものがある！　"人を良くする"と書いて"食"だ。何故食べることに罪悪感を感じ、緻密な計算をせねばならんのだ！」 アドルフ・カノン・フォーゲル。 国防軍に所…