概要
政略結婚させられる前に、この気持ちに区切りをつけたい……
果たして初恋相手を見つけられるのか
彼女と添い遂げる未来はあるのか
その頃、大奥の片隅で闇が蠢いていた―――
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!決して切れることのない互いへの想い。その強さが運命を変える!
天狗の次期頭領・銀星と、気立て良く愛らしい娘おりんの純粋で真っ直ぐな恋。お互いの強い想いが厳しい現実と運命を動かしていく、躍動感に満ちた和風ファンタジーです。
天狗の里の次期頭領となることが決まっている天狗の青年、銀星。天狗と人間(幕府)の交わした定めにより、銀星は既に幕府から姫君を娶ることが定められている。けれど、銀星は婚礼の前に初恋の少女に一目会いたいという願いを抑えきれず、その娘を探すために密かに街へと降りる。そこで彼は気立てのよく愛らしい娘、おりんと出会い——。
許嫁がありながら愛おしい人と巡り会ってしまった銀星の苦悩と、おりんの抱える悲しみ。動かし難い運命を、二人は変えることが…続きを読む - ★★★ Excellent!!!見届けたくなる一途な恋!
人間の世界を鬼から守るために、代々将軍家の姫を妻に娶ってきた天狗の頭領。
そして次代の天狗の頭領、銀星にも婚姻の時が近付いていた。
結婚する前に初恋の少女に一目だけでも会いたいと江戸の町にやって来た銀星ですが、そこでりんという娘に出会います。
まるで運命のように惹かれ合う二人。
ですが、別れの時は刻々と近付いて——。
舞台である江戸時代を生活の中に感じられ、小道具を巧みに扱うことで物語が鮮やかに彩られています。
また文章も安定していて、読みやすかったです。
そして二人の一途さ、純粋さがとても素敵でした!
どこまでも、どこまでも、相手のことを一番に想う。
純愛がお好きな方には、ぜ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!江戸時代に咲いた一輪の小さな花のような恋。
時は江戸時代。貧乏長屋に住む女性と人外の若者が主人公。
女性は大きな店でお針子として働く品のあるかわいらしい女性だった。そんな女性の長屋に、見かけない若者が転がり込んできたことから、物語は始まる。この若者はもうすぐある人外の長として許嫁と結婚するはずだったが、幼い頃に出会った人間の女性が忘れられず、人間の世に降りた来たのだった。そして女性も、幼い頃に誰かに恋心を抱いたはずが思い出せずにいた。
互いに思い出せずにいたところ、女性にお針子指南の依頼が舞い込む。女性を案じ、想いを寄せていた店の若旦那の使いだった。人外の若者はこの若旦那を見て、自分から身を引くのだが――。
そして人外の若者は…続きを読む - ★★★ Excellent!!!天狗✕町娘のジレきゅん、和風ラブストーリー!
天狗の頭領の息子、銀星は、江戸の街にやってきた。
初恋の女の子を探す為である。
そこで出会った町娘、おりんは、心優しく、両親を亡くした孤独な少女。
銀星はひょんな事から、おりんの夫のふりをすることになり────?
おりんも銀星も、お互いを意識していて、まわりからはラブラブな夫婦に見えるのに、絶妙なすれ違いで、なかなか〝両片思い〟から発展しません。
ジレジレ、きゅんきゅん。
おりんは果たして、銀星の初恋の少女なのか? 違うのか?
そして銀星は、おりんをどんなに好きでも、妻にできない事情があり………。
江戸の暮らしも丁寧に描かれ、全体に流れる雰囲気は、ほわっとあったか。
それでいて、物語…続きを読む - ★★★ Excellent!!!天狗の御曹司と人間の町娘は偽夫婦を演じるうちに⋯💕
天狗の御曹司、銀星は政略結婚を控える身。しかし、彼は未だに初恋を引きずっていた。結婚する前に、一目でいいから初恋の人に会いたい銀星。彼は人の姿になり、人の世で初恋の人を探すのだが――
色々あって偽夫婦を演じる銀星とおりんのすがたに、ニヤニヤが止まりません!
どう見てもお似合いなのに、銀星に政略結婚の予定があるせいで距離を縮めきれない様子に、じれじれキュンキュンしっぱなしでした。
おりんに恋するライバルの出現に銀星がヤキモチを焼くシーンも良かったです♪
それに、恋愛模様の裏で大変なことが起きそうな予感もしてて、そちらにもワクワク☆
両片思いな恋愛だけでなく、恋人たちをも巻き込む陰謀もある。…続きを読む - ★★★ Excellent!!!江戸の町を舞台にした恋愛×和風ファンタジー小説。ふたりの運命やいかに。
主人公の銀星は、実は天狗の血を引く次期当主。
ゆえに婚姻の相手も定められているのですが、しかし彼の心を占めているのは、おりんさんという別の女性です。
ふたりは互いに引かれ合い、恋愛対象として意識しているのですが、しかしどこかで寂しい別れの予感を抱いてもいて、じれじれな展開が続きます。
ふたりの恋愛模様がとても丁寧な筆致で描かれおり、時代の雰囲気も良く出ていて、歴史×恋愛小説としても楽しめます。
その上、和風ファンタジーとしての要素も加わり、闇にうごめく黒幕の存在や、おりんさんの秘密など、謎を少しずつ解いていくような没入感も味わえます。
まだ完結したわけではないのですが、現時点でも十分魅力的な…続きを読む